読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

day * day

日々是々

『シュマリ』と『ゴールデンカムイ』

ゴールデンカムイ 手塚治虫

ゴールデンカムイの元ネタのひとつが、手塚治虫の『シュマリ』と聞いてKindleでポチった。

・明治期の北海道が舞台。
・土方が生きてた!
・宝の地図の記された刺青
・北海道独立の夢

……てあたりがなるほど、と。
近代の北海道ならではの共通点もそこかしこに。
アイヌと和人の軋轢。
炭鉱。
牧場。
クマ――!

 

そういや中年期の土方って初めてだ(笑)
若い頃の肖像か、金神のジジィしか今まで念頭になかった。
黄金神威の土方がウィンチェスター使ってるのも、『シュマリ』が元ネタなんだろか。
炭鉱の煙が二筋、って逸話も出てくる。

 

70年代の手塚治虫は絵も話も重厚だ。
てか、全4巻だよ、たった。
なのにすんごいボリューム。一気読みするような品じゃないや。
不屈の男の一代記。日本版ヨブ記かも。

 

時代は黄金神威より10年くらい前までだけど、当時の北海道が、より過酷に語られるのが痛ましい。
開拓、中央の政治の陰謀、剛腕な実業家、アイヌへの迫害、盗賊団、炭鉱……それが現実なのかも知れないが。

 

終盤、息子が徴兵されて第七師団の二等兵として日清戦争に、て、え、もう第七師団あった?と思うと、1896年に編成されてるのか。

主人公の暴れん坊が二股掛けたためにまわりの人が次々死んでく話、かもしんない。


いちばん気になったのはラスト。

 

黄金神威が。
土方も鶴見ものっぺら坊も、目的を果たせないことは史実としてわかりきってるし、8巻で急に話が大陸と繋がってきたので、もしかして彼らの一部は満州に行くのかな、と思ってたら、『シュマリ』が正にそう。

満州に約束の地を求める人達がいる……

一方で、日露戦争に出征して満州の地で地獄を見てきた人達もいるのだよな……