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金神107話 感想 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ」11巻の記事はこちら。 金神11巻の感想 下 (105~110話) #ゴールデンカムイ - day * day

シュールだ……

稲妻と蝮がすぐ死ぬのはわかりきってたけどちょっとあっけなさすぎ。

街中で機関銃ぶちまける鶴見ぇ……(これ後で警察とモメない?
さすがに胴体の刺青避けて下半身に当ててる。さもないとジグソーパズルする羽目になりそう。
鶴見の「汁」って脳髄液だと思ってたけど、他の汁も出てたりするんですかね。

で、この距離から躊躇なく抜打ちする鯉登。
一刀で完全にお銀の首落としてるから、切っ先から鶴見までの距離数センチだ。
相当に手練れだよなあ、使う、ってレベルじゃないぞ。自分の剣の腕知り尽くしてる。
もしかして、戦場の経験ないけど人は斬ったことあるのかな?
相変わらず何言ってるかわからんけど。
こんなときはカッコイイやね。

鯉登に助けられたことより、お銀の執念に感激してるのが、すごーく鶴見らしい。

赤ん坊見つけて凍り付く鯉登。
まさかの子連れギャング。

前半の殺伐とした暴力のドラマが、後半、一転、ジェントリーになりましたよ……

軍人ども4人で額集めて赤ん坊あやしてるなんてすっげーシュールな絵。
世話好きな二階堂、冷めてる月島、戸惑ってる鯉登、そして優しい顔してる鶴見。機関銃撃ってるときとのこの差!
それぞれの浮かべてる表情が意外だ。こういうキャラなんだなあ。
「子供は親を選べない」てのは、103話を受けてるんだろうけど。この子も両親亡くして婆やに育てられることになるのか…

鶴見が赤ん坊抱いてるなんて、似合わん……けど……
鶴見は、過去の体験と脳への障害に起因する怒りの衝動を抱えててたまに凶暴になるけど、邪悪な人物ではないのかな。マキャベリストなだけで。
本来は人格者っぽいし。
彼はいろいろと背負いすぎてるのかもしれない。

この13P4コマ目の4人、なんか不自然なポーズだな、元ネタは誰かの東方三博士かなんかの絵かなと思ったら、ブグローの「天使達の歌」だった。
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Song of the Angels (部分)
ウィリアム・アドルフ・ブグロー - Wikipedia

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ヤングジャンプvol.1813)

なにこの聖母子と天使ども……
優美で甘々ないかにも新古典派の絵画が、サスペンスチックなシュールレアリスムになりましたよ?

上のコマでアシパさんが描かれてるのは、彼女もまた、ことあるごとに「神の子」になぞらえられてるからだよね。
例えば、81話の食卓のシーンもだし、「神の子」というならのっぺらぼうとの関係も北欧神話オーディンワルキューレの父娘を思い出させるじゃん?
今回の幼な子もまた、稲妻と蛇の神の子供だしね。

だけど、鶴見が聖母、て。やっぱシュールすぎて笑うしか。
シャレきっついです……*1
だって尾形にはその実父殺させてるのにさあ? 今になって親子だの愛だの言い出されても。

鶴見達、「信頼のできる人間」ってフチしかいないんか!
部下達にも妻子持ちいないんですかね……
養育費として拾圓礼5枚、50円。当時の1円=今の1万として50万。夫婦の持ち金かな?
子供預けたってことは、あのコタンになにかあったら、やっぱ必死で守ろうとするんだろうな。

あーこの子1906年生まれってことになるのかー(私の祖父と同い年だ。丙午なのだよな。

そして子守唄……なんでこんな展開に……
(こういうウェットな親子のドラマとかって実はちょっと苦手だ……*2

野営中の杉元一行。
そういや、アシパさんも杉元も尾形も、母親亡くしてるんだ。
白石は家族のこと語ってないけど、家族いたとしても、当分、家の敷居跨げないだろな。
尾形が家族のこと悔いてるとは思えんけどなあ……というかむしろ私の希望的観測として悔いて欲しくないのだが。
ああやっぱ尾形、銃抱えて寝てるー。

そういや、尾形もまた、花沢将軍という軍神、神の子であったんだ。
親殺し、なんて、異教的な。
まるでゼウス=ユピテルみたいだ。

夏太郎、生き延びたけど、ああ――っ
しっかりつけられてるし!
鶴見は、前から、永倉の家、知ってるのかな? 知ってるはずだよな……永倉自身は隠れてなかったんだし、土方が頼るとしたら永倉だろうと予想できるはずだし。

そしてまた、新たな犯罪者が……
メッタ刺し、って、誰なんだろなーってついつい元ネタ探し始めたくなるのだ……

*1:でも、映画『二百三高地』のあおい輝彦演じる元小学校教師の中尉さんがルーツの一つだとすると、子供に優しいのもワカルんだよな……

*2:おそらく私自身は家族や両親になにもトラブルを抱えたことがなくて、家族への憧憬が皆無だからだろう……