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日々是々

金神121「暗中」 ゴールデンカムイ

金神13巻の感想 ゴールデンカムイ

なんだこれ……w

続・裸夫祭。
「待望の温泉回」待望の、とかいうない。まるで前回、狂喜乱舞したみたいじゃないか!

ええ、もちろん

……よくわかってらっしゃいますわ。

バトルが熱い!……のに、フリチンってだけで、まるでカレー粉のように存在を隠しきれないお笑い成分がどうにも。
いっそ隠そうとしないところが潔い(いつも隠す役の白石が早々に離脱しちゃってるしね)。
穴まで描くとは……必要があるのかどうかはさておき。

都丹、さすが、犬にまで気付いた。

キロ……気の毒に……
え、子供の腕と間違えるくらいの太さなんですかっ!?

ベニテングタケ……デケえ……
なんだこのアングル。*1

入浴のときでも銃を近くに隠しとくなんて、さすが尾形……!
常在戦場だ。このへん、上等兵になるだけあるんだな……

谷垣「また嫌味を言われる」て、そういう心配するんだ(笑) よっぽど猫様がコワイらしい……軍隊時代に散々しごかれたのか。
尾形と谷垣、気脈通じてて互いに互いのことよくわかってるのに、本気で殺し合ったりしてるし、バディでもないが、ライバルとも言えない、アンチバディてんですかね。尾形がいちばん親しみを感じてる相手は谷垣なんだろうなあ……かわいそうに……*2
「殺し合う程仲が良い」っていうし?*3

38式、30年式と比べて、ボルトカバーの開閉時の音がうるさくなったそうですが。
尾形は気付いてたかどうか。
銃撃戦、尾形、嬉しそうだ。

かすかな銃の音と、松明の燃えるニオイに気付く都丹。
アシリパさんの灯明を即、利用して、ヘッドショット決める尾形。
この攻防の展開が精巧で痺れる……!
あれだけ危機的な状況からあっという間に一人倒しちゃう、て、やっぱスゲエなこのチーム。てか尾形とアシリパさん。

あれれ、アシリパさんの灯す光で尾形が目標を見つけるって下り、この二人の関係を暗示してるとみるのは、穿ちすぎですかね?
尾形、未だに目的がわかんないんだよな。
一行の行く先に全く口出ししないとこみると、その場その場で場当たり的に、一番得になりそうな誰かに付き従ってるだけかもって気もしてくる。
徹底したエゴイストな尾形には、彼の使い方を充分に知ってて、びしっと方針決めてくれるリーダーが必要なんだ。*4鶴見から逃げ出して、土方についたけど、なりゆきで組んでるアシリパさんが一番、合ってるんだろか? 鶴見は政治家、土方はギャング、で、アシリパさんは先生(か教祖)っぽい。
尾形とアシリパさんは、理性の2つの面、合理的判断と、倫理観・良心を象徴してるようにも思える。合理性だけではなにもできない、意志の原動力は良心や正義なんだよ。

尾形が真剣にガンマンの顔してるのがカッコよすぎて堪らん!*5 ……けどフリチンなんだよな……
いや、待て、素っ裸で銃構えてる、って絵、あれこれ妄想すると、エロいな……!
(こーゆーシーン、なんか、ロドリゲス監督作品髣髴とする。凛々しさと緊迫感とエロスにお笑いまで混じってる)

しかし、この状況、銃を持ってる尾形が第一標的になるよな?
撃った直後の正面顔、真顔で余裕が少なめなのは緊張してるせいか。

着弾音で仲間を殺されたことを悟ってキレて乱射する都丹。
さすがに現代のソナースコープほど正確には視覚化できない模様。
実際、ライフルで頭部撃ち抜くとどんな音がするんだろ。

杉元、また傷増えた……
脇腹は都丹の拳銃が当たったのか。
彼は肉体の耐久性に自信過剰だ。痛みを無視しちゃう、けどダメージは確実に蓄積してそうで心配だ。
(なんかねーついつい、まだ抗生物質も輸血もない時代だしなあ、って思っちゃうんだ……)
杉元はね、勇敢に振舞ってるけど、実は臆病なライオンなんだ……特に人間関係において。それを自覚してるから、無理しちゃうんだ……

この状況だけど、各人の装備で、アシリパさんの持ってる毒矢が、一番、殺傷能力高いんだっけ。
味方に注意して、手で持って、相手の手足でもどこでも刺せば、人ならほぼ即死するんでは。

コタンコロカムイの呪いってこの状況なのかしら。
これで済んだのならまだいいけど。

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今週のコメント。

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120話の露天風呂の絵で、フルカラーポスターを作って頂きたい所存にございます。
58話の扉「殺らないか」のカラー版(本誌掲載分)でもいいです。

*1:オースティンパワーズDXちょっと思い出した。

*2:これが、尾形と杉元だと、精神年齢下がって嫌味の応酬してたりして微笑ましいのだが、尾谷の組み合わせは明確に上下関係があって谷垣がひたすら受けに回っててオカシイやね。

*3:言いませんか、そうですか……

*4:まあそういう人間って往々にしてカルトにハマったりするんだけどな。

*5:6巻とかのカタキ役だったころより確実に二の線にシフトしてってるよなあ。しかしどんなに尾形が二枚目ぶってても、彼の過去を読者は知ってるので、けっして単純明快なヒーローにはなり得ない。なにをするか予想出来ない。彼の過去や土方との経緯を知らないはずのアシリパさんや杉元も、尾形に不安を多少なりとも抱いてるのは、読者の気持ちを代弁してるからよね。