day * day

日々是々

金神154「残り時間」 ゴールデンカムイ

えーびばでぃサムライスシゲイシャ♪

ヤンジャン表紙の杉元、公式サイトの予告では見えづらかったけど、よく見たら、アシリパさんがちゃんと居るのねっ。
前の表紙のときもそうだった(笑)

カラー扉の杉元、打って変わって怖い顔。
鼻血まで出してるし。
なんだか映画のポスターっぽい(ダニーボイルあたり

土方と用一郎。

前回も思ったけど、やけにフォトジェニック(インスタ映え)な岩……実際にあるのかな、これ。 コメ欄で教わりました。地元の名所なのですね……!
根室車石 - Wikipedia
……同じような岩が大小いくつもあるのかな?

イントロ、
自分の役目を見つけて、命を使いました。
……うーん、なんか違和感あるんだよな……*1
たまにこの言い回し出て来るんだけど……月島とか谷垣とか……
「命を使う」って、さながら主体を道具扱いして、自分のために生きられない悲劇性を感じてしまう。

この場面では、用一郎、けっして、自分の役目に殉じたわけじゃない。
むしろ、武士=人斬りだったことを、今になって悔いてる。
武士の本分は滅私奉公のブラック業種の最たるものなわけで、ハナから死んでるようなものだし。*2
以前の用一郎は人斬りであることになんの疑問も懐かなかったのが、「先生」への失望からの開眼と、女に出会って「アイヌ」=人間として甦った。
大きな価値観の転換をした。

「楽に死ぬのは」「自分だけ申し訳ない」と言いながら、武士らしく切腹するわけでもなく。*3
用一郎はもはや武士であることを止めて、人として再生した。
だから、人として死にたい。
最期の最期まで、人であることの痛みを感じていたい、ってことだと。

土方、あれ、ちょっと迷いがある?
わざわざ永倉に念を押したりして。

用一郎と違って、土方は、自分の意志で戦ってる。
用一郎の悲劇は、心のない道具でしかなかったこと。だから「先生」への失望がそのまま大義への失望になっちゃう。
自分の意志を持つ土方は、人間なんだ。
だから、多少の迷いも抱えてる。

21世紀の私は、土方(や鶴見やキロランケ)の計画がどれも成功しないことを、史実として知ってるので。
彼等がそれぞれどこで挫折するのかが気になるわけですよ。
第一次世界大戦が1914年とか、そんな時代なので、彼らも残り時間が少ない。

そして、杉元一行、走るっ

……なんで杉元が岩息の刺青(の写し)持ってるんだろ??
月島じゃなくて。
あっさり置き引きされてるし!

谷垣とチカパシは別行動の模様。
あれ、エノノカちゃんはコタンに帰した?

忘れたころに不意打ちの谷垣のブロマイドwww
谷垣、自分でも持ってるのかっ
しかも杉元のとは別バージョン! ……いったい何パターンあるのよ……

鯉登の活躍。
鯉登、猟犬と形容されるけど、将校とは思えない身軽さ(とワガママなとこ)は猫科っぽい。黒豹かしらね。
ロングコートに剣を提げたまま、これだけ走ったり跳んだりって、スゲエですよ。*4
敏捷性なら杉元よりはるかに上。

陽気な興行師。
実際、明治期に山田亀吉率いるヤマダ一座って曲馬団があったそうで、これがモデルなのかな。

明治時代、欧米に、日本から興行師がいくつも巡業に出て、日本の文化を紹介してまわった……のはいいけど!
……フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリって、この時代に植えつけられたステレオタイプだ(笑)
万国博覧会の最盛期だし。
えーびばでぃサムライスシゲイシャ♪ カミカゼハラキリ HA HA HA♪*5

名案思いついちゃった杉元。
――すげえ不安……杉元の名案って、どれも頓挫するし。

侍から人に戻った用一郎が切腹しないで死んでいくのに対して、
戦場から生還した不死身の杉元はハラキリショーに出ようとするとか。
こういうしたたかさって大事。

(明治期、士官学校行くのは皇族華族か士族くらいなので)鯉登くんは士族だろうし、ハラキリの見世物とか、怒りそうなものだけど。
怒った? 怒ってないよ。*6

実際、日露戦争で名を馳せた帰還兵の英雄が、興行師に雇われて、戦場の再現ドラマ演じる見世物が当時は流行したようなので。
まあ今のワイドショーみたいなものだから。当時の見世物って。
*7
……あれ、杉元、最初からそうやって一座に入ってたら、砂金採りに北海道まで来ないで良かったかも?
(実は帰還直後に既にやったけど興行師にカネ持ち逃げされたとかだったらどうしよう)

杉元は、キロランケや白石はともかく、尾形がアシリパさん達と一緒にいることは知らないんだよね。
まあ予想はしてるだろうけど。
キロと尾形が組んでることは推測してるはずだし。しかし土方達が彼等と組んでるかどうかはわからない。

次号への惹句……もしかして、RADIO FISH?*8

今週のQ&A……あれ、なんか塩っぱい。
ホントに憶えてないのか、語りたくないのか、締切が切羽詰まって余裕なかったのか……

*1:これ書いたのはたぶん編集さんかな?

*2:武士と言って新渡戸稲造『武士道』持ち出すのはちょっと違うと思う。あれはあくまで西洋人向けに、西洋の騎士道になぞらえて書かれたものだから。

*3:ふと、この下り、宮沢賢治思い出す。賢治も、諸作で自己犠牲の美しさを讃えながらも、自分はなにかに殉じることなく人として生きようとする。

*4:でもせめて走るときは剣の柄を手で押さえたほうが良いと思うの……

*5:米米CLUB『FUNK FUJIYAMA』……ええ私お米の人でした……

*6:金神アニメで鶴見を演じる大塚芳忠氏、『ポプテピピック』でこういう台詞があるのだけど、鶴見に「怒ってないよ」ていわれたら逆にスゲえコワイ。

*7:そういや、クリント・イーストウッド監督の最新作『15時17分、パリ行き』って事件の当事者達に演じさせてたりするので、昔の興行に戻った気がしないでもない。

*8:ところで『Perfect Human』って、米米CLUBジェームス小野田を思い出させるのだが。