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金神92「変装」 ゴールデンカムイ

金神10巻の感想 ゴールデンカムイ - day * day

 

 

 

谷垣……ヒモ扱い……

そういや、仁丹とか正露丸とかもこの時代か。
あ……ここでも行き違い。十勝でまたなにか騒動のヨカンが……

杉元一行。
鈴川が重要キャラになってきた。

牛山が知らないのが意外。網走ではさすがに素顔だったはず。
一見ザコっぽい、っていうのが、彼の最大のトリックなんかねー。
ヒトは権威に弱い、って、彼の台詞は真理だ……杉元が完全に引っ掛かってたし。
尾形やアシリパさんは薄々気付いてた。
アシリパさんはアイヌとして違和感覚えたはずだし、尾形はスナイパーだけに目が良い……てか上等兵になるくらいだから優秀なんだな、やっぱり。洞察力とか。権威にも引っ掛からないし。

 

とすると、87話で、杉元がアシリパさんのこと貶めるような言い方してたのがすごーく気になる。
二人で示し合わせてるんじゃなければ、あんな言い方するわけないんだよなあ。
きっと、アシリパさんが自由に行動できるようにするために、ワザと、軽んじた言い方をしてるんだろうなと思ったのだけども。

 

大島と犬童はど――した――!?
網走の刺青の囚人達の脱獄事件は犬童典獄のときだよね。犬童が土方を網走に連れてったんだから。樺戸の脱獄事件は大島典獄のとき。
で、立て続けに、網走では24人、樺戸でも10人以上なんて、大規模な集団脱獄が起きたんだから、少なくとも当局ではエライ騒ぎになってそうなんだけど。
絶対、この二人の典獄が画策して隠蔽したはずだ。

 

シライシィ――!
脱走したくないんか……?
杉元と会いたくないのっ?

妖刀の説話が。
アイヌに伝統的に製鉄技術はないから、鉄器はみんな和人なんかとの交易品だよな。
日本(て言い方は微妙だ……とりあえず現日本からアイヌ除いた和人、ヤマト朝廷の部分)だと、刀って権力、支配権や、それに対抗するチカラの象徴だから、それそのものが人格のある妖怪ってハナシはあんまり聞かない気がする。

 

本作で土方がふるってるのは和泉守兼定だよな。実物が今は立川の土方資料館にあるのだねえ。というか、それを打った刀匠、和泉守兼定本人は土方よりも長生きして大正時代まで生きてたってのがちょっとビックリだよ。
(歌仙兼定打ったのは戦国以前の兼定、通称ノ定で、土方の愛刀打ったのは江戸後期の兼定。この兼定は幕末には会津藩に召し抱えられてたそうで。会津の殿さん、伝家の古刀でなくて、打立て新作を土方に下賜したのだねえ)

 

今週の和泉守。

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