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金神101「鯉登少尉叱られる」 ゴールデンカムイ

ゴールデンカムイ」11巻の記事はこちら。
金神11巻の感想 上(101~104話) #ゴールデンカムイ - day * day

鯉登回。

エゾナキウサギ
ウサギは齧歯類じゃないんだよな。ネズミにそっくりなのは収斂進化のせい。
白石がアシリパさんの仕掛ける罠にかかるのはオヤクソク。

杉元は何事もなかったかのようにケガ治ってる。不死身すぎるだろ。
一行は南下するのか……谷垣一家と遭遇したら谷垣と尾形がぶつかりそうで不安になる。尾形はなんとも思ってなさそうだけど谷垣は平常じゃいられないよね。

刺青人皮の一覧。いろいろ人間関係伺えて面白いやね。
鈴川のもさっさとコピーしてる。
尾形はあの茨戸の人皮を土方に渡しちゃったようだ(まあそうだよな、手土産に差し出してたし。カバトってあるけど、バラトよね)
杉元は手持ちの分のコピーは土方に渡してないし、土方達も自分達の刺青の複製は杉元に渡してない。お互いに心底信用して手を組む気はないようだ。
白石の刺青は、皆、コピー持ってるのだな。

この登場人物勢揃いのコマ、みな見得切っててカッコイイ。コントラスト強め、攻めの表情、で、なんだか、ピカレスクロマンのポスターみたいだ。尾形が人間に戻ってるし妙に二の線だし。

しかし。
生きてる連中の刺青を写してる絵を想像すると、なかなか色っぽいよな。素肌に油紙あててトレースしてるんでしょ。鶴見隊は写真撮影かもしれないが。
待てよ、油紙にどんな筆記具で描いてるのだ? 水性のインクのらないよなあ。油性マジックとかまだないだろ……油彩はどうかな……
刺青人皮って設定からしてフェティッシュだ。つくづく江渡貝くんの死が惜しまれる。

茨戸や夕張の皮の人も気になるけど津山がすげえ気になる……「33人+3人殺し」の。1巻から皮だけは登場してるけど、一体、なにをやらかして死刑判決受けて、さらに脱獄してから鶴見のシャツになったのか語られてないし。
そのうち鶴見隊との死闘も描いてくださるかしら。
なんか。津山のことが気になって気になって妄想が止まらなくなるあたり、やっぱワタシの方向は不健康かも知んない。

そして小樽。え、ミンミンゼミ鳴いてるん。
北海道でミンミンゼミ鳴き始めるの、6月下旬とかだっつーじゃん、もうそんな季節なのか。
なのに火鉢がまだ要るくらいには冷えるんだ……

杉元一行がマジメな冒険者っぽくサバイバルしてるのに鶴見隊のノリ、なんかヘンだ……

鯉登少尉キタ――――
日露戦争で従軍してないから、昨年の夏に士官学校でたばかりの23歳とかかなー、ピチピチだよ、素直でまっすぐでいいやねー。きっと直に人殺したのも鈴川が初めてとかいうんだぜ。
そらー鶴見にしてみれば、こんな若僧を篭絡するのに手もないだろよ。鶴見は完全に鯉登の恋情に気付いてて(てか本人隠してないし)、弄ばれて悶える鯉登……鶴見に対してはめいっぱいテンパって標準語で喋れないとか、可愛いじゃないか……!
本人は自覚ないのかも知れないが、彼のような者を武士の伝統的に硬派の男というのだよ。薩摩といえば硬派の本場だし?
これでも士官学校出のエリートだし叩き上げの月島より階級上だ……彼は大学校行って将軍目指すのかな。それとも鶴見の傍離れたくないって言いだしかねないな。

月島軍曹一気に老け込んだ気がする。鶴見と鯉登、この二人についてく羽目になるのね……鶴見だけでも気苦労多いだろうに鯉登の世話まで見させられるのか……
月島が通訳するの、なんか、「スピナマラダ!」思い出した(元ネタはトルシエダバディなん?)
別に、月島が薩摩弁わかるわけじゃなくて、鯉登が鶴見に面と向かっては標準語で喋れないから、なのよね?
なんだかんだで面倒見のいい月島。

鶴見が花を背負って登場なんていつの少女漫画ですかってツッコミかけたけどこれケシだよ。
赤く咲くのはケシの花。白く咲くのは薔薇の花。
鶴見自身が麻薬なのだ。心に棘の刺さってる者にとって痛みを癒しはするけど依存せずにいられなくなる。鯉登はなにが悲しゅうて鶴見の沼にハマったんだろなー。
このケシ背負ってる絵って鯉登の目線なのよね? 鯉登は気付いてるのか、鶴見の毒性に。よそ見してたら泣きを見るよ。
なにがコワいって鶴見に裏はないんだよね。彼は本気なんだ……

鯉登もレギュラー入りなん?
彼は絶対、おねーさまがたにウケる。
どころか女性読者を狙い撃ちにかかってる……なっ!
これ青年誌の連載だよなあ、なんでこう、カワイイにーちゃんやおっさんばかり登場させるかな……ええ、ワタクシの大好物ですが。
(なんか。隙だらけなとこといい、髪型といい、ガンダムのガルマ思い出させる。杉元一行襲撃するけど返討に遭って、「坊やだからさ」とか言われそう。言うのはたぶん尾形)
作者、男の(ダメな意味での)可愛らしさを描くのが巧いよなあ。

鈴川もとうとう鞣されて仕立てられたか。

てさあ、なんでわざわざシャツのカタチに仕立てるの?
鶴見隊以外の皮までシャツのアイコンにされてるじゃないのさ。
鯉登少尉が悶々としながら鈴川の皮を剥いで鞣してチクチクと縫ってる図を想像すると、なんかこー、フツフツとドス黒い萌え心が沸いてくるよ……
鯉登がってとこがポイントだ。彼は絶対に自分の手でやったはず。きっとこれ着て鶴見に見せるとこ妄想しながら作業したんだろなー、鶴見がなんて言ってくれるかな、誉めてくれるかな、とか想像してついついニヤけたりしたんだろなー、幸せそうだよなー

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今週の尾形。
あー猫にオモチャとか見せるとこんな顔するよな……
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ヤングジャンプ No.1805)