day * day

日々是々

金神16巻の感想 ゴールデンカムイ

鯉登の表紙!
今回の主役はやっぱり鯉登。
追加ページも鯉登中心。
最初にアナウンスで見た時は、瑠璃色かと思ったけど、実際の印刷された紙本見ると、紫なんだー。
これが鯉登のイメージカラーなのかな?

本体表紙の衣装図鑑は、用一郎のアットゥシ。

口絵の尾形とキロランケは、本誌連載139話のカラー扉。

目次

第151話 ジャコジカたち

杉元一行は樺太東海岸北上してる模様。

相変わらずボンボンぶり全開の鯉登君。満州に従軍してないから露営もしたことないんですかね。
鯉登の荷物、誰が持ってるんだろう。谷垣か?
今の谷垣の立場がよくわからない。
尾形は脱走兵ってことになってるらしいが。
谷垣、除隊したわけじゃないし、まだ軍籍にあるはず。
鶴見含めて、みんな、正式には、和田の中隊に属してることになってるのかな?
しかーし和田大尉は現在行方不明……淀川聯隊長はどう処理したのやら。鶴見がなにか知ってるとは思ってるけど怖くて訊けないパターンかも知れない。

「ホホチリ」。面白い。
成人前の男の子の印なのかな。
*1

麝香鹿って鹿のくせに角がなくて牙がある。 麝香は、いわゆるムスクってやつですね。
嗅がされて変顔になってるアシパさん。
……と、フレーメン反応してる尾形w 油断すると猫になる。ヤコブソン器官あるのかこいつはっ
そしてシカに対抗してフェロモンアピールするキロランケwww
ところでキロちゃん、奥さんと子供、半年以上もほっておいてなにやってんだ。

麝香にしてもエトピリカの嘴にしても、成熟した雄のセックスアピールなわけで。
ホホチリも、切り落とすことで「独りで獲物を獲れる」=一人前の男のステータスだし。
ホワイトデーの週に相応しいネタだ……(掲載誌は3月15日の発売だった)。

娘に男の子の装身具つけるお父さん。
北海道のアイヌにはホホチリの風習ないから、変に思われないのだろうな。
父親の記憶をすこしずつ解きほぐしていくアシパさん。
それこそが、キロランケと尾形の目的。
キロランケが顔を背けてるのは、アシパさんに本心を偽ってるのが後ろめたいからなんですかね。
尾形がコワイ顔してる……金塊を狙ってるのか、自分には父親の思い出がないことをコンプレックスにしてるのか。
怖い顔なんだけど、妙に、顎が細くて、キレイ目に描かれてる……

お懐かしいキラウシニシパ。
キラウシのコタン、飛蝗の被害が甚大だったようで……
シシャモ、ここのは本物の柳葉魚(シシャモ)のはず。*2
ちなみにシシャモも産卵のために北海道にやってくるというから、やっぱりホワイトデーのネタに相応しい。

土方一行、無事に網走脱出して来た模様。
相変わらず女性にはマメな牛山。彼はつくづく紳士だし、アピール忘れない(笑)
あれ、夏太郎君、いない……? もしかして、食われた?

懐かしい番屋。*3

また新たな刺青の囚人が。
18番目の囚人は、土井新蔵というらしい。

幕末の人斬りといえば、岡田以蔵
人斬り以蔵については司馬遼太郎でいくつか読んだくらいだけど。彼のひたすら殺伐として愚かな生涯が、結構、好きだ。
司馬の『人斬り以蔵』は、勝新太郎主演・五社英雄監督の『人斬り』で映画化されたり、平田弘史も漫画化*4してる。(勝の以で土井新蔵かなあ、と思ってみたり)
この映画、ヤケに配役が豪華なんだ。仲代達矢武市半平太だったり、石原裕次郎坂本龍馬だったり。三島由紀夫が「人斬り新兵衛」の役で出て劇中で切腹してたりするんだぜ……リアルに腹切る1年前に。
人斬り以蔵っていうと、司馬の原作や他のドラマだともっと陰気なんだけど、勝新以蔵は脳天気で愛すべきオバカ。これはこれで悪くなかった。殺陣はさすが!だし。
……映画自体は……うーん。仲代半平太は凄みがあって好き。そーいやちょうど鶴見みたいなキャラだ、権謀術数巡らす中間管理職。
人斬り (映画) - Wikipedia

第152話 人斬り

ゴールデンカムイがキャッチコピーからして「和風闇鍋ウエスタン」名乗ってるし度々西部劇をモチーフにしてたりして。
今回の人斬り篇も、そろそろ人生も終わろうとしてる老いぼれを過去が追いかけてくる……なんて、西部劇の王道じゃないですか。
許されざる者

古稀も超えて老いさらばえて、足元も覚束なくなってるジイさん。
和人のくせにアイヌの服を着ている点がちょっと風変わり。
誰も彼の正体――過去――名前を知らない。

一方で剣呑な企みをする壮年の男達。

白刃の煌めきが、脳内のシナプスに着火して、過去の幻視を励起する……
ブロックノイズに紛れて40年前の京都がフェードインしてくる。

……うーん、ゴールデンカムイ、たまーに、ブロックノイズとか低解像度なピクセルとか、一部の人には懐かしいエフェクトがかかる……扉絵で影がピクセルで描かれてたり。
ゴールデンカムイの舞台が現実の明治末期だけに、斯様な、サイバーでちょっとレトロなデジタルの表現って違和感あるんだけど、でもその違和感にもなにか意味があるんだろうなあとは思うんだが。
そーいや、「刺青人皮」手に入れた時の一覧表示もまるでゲームの画面ぽいし、スチェンカはナニゲにストファイ(STREET FIGHTER)みたいだし。
作者氏、実は、ゲームやデジタルの世界に深く馴染んでたりするんですかね。単に、作品のテーマ的に縁が無いだけで。(原稿もフルデジタルなんだよな)
……でしたら是非とも、ゴールデンカムイで気合いの入ったゲーム化をお願いしたく……オープンワールドサバイバルゲームで。

幕末って、無政府状態だったんだなあとつくづく。
誰が新しい政府を作るかで争ってたんだから。
土井新蔵こと人斬り用一郎が、どのサイドについてたのかはもうどうでもよく。

かつては悪名を馳せた殺し屋だけど、もはやすっかり老いさらばえて、家族も失い、消え入るように人生を終えようとしてるときになって、今さら、親の仇と狙う男達や賞金稼ぎが押しかけてくる。
そして、かつての仇敵、新撰組――
若者が、ただ父親の仇討ちのために、今にも死にそうな老人を追って、そして返り討ちに遭って結果として殺される、なんて、皮肉という以上に絶望というか末期的というか。

って、土方と土井新蔵、網走でずっと一緒だったのよね? 長くて8年間。
新蔵、すっかり症状が進んで、網走時代忘れてるん?
網走時代には、二人の間に何もなかったん??
土方は名前隠してたにしても。
刃の光で、この数十年はすっ飛ばしていきなり幕末にすっ飛んでしまったのか。

若い頃の土方、凄みがあってカッコイイやね。*5

にしても、土方の関係者って平均年齢高っ

第153話 京都

いきなりウィンチェスターぶっ放してくる土方も土方。
このジイさん、物騒すぎる。

暴れまわってる用一郎、背景は、時代劇でお馴染み、京都南禅寺の三門。

用一郎の元ネタが岡田以蔵だとすると「先生」は、武市半平太
人斬りは良いように手駒に使われて、最後には死に追いやられる……
まあ半平太と一党が捕縛された切っ掛けは、以蔵なので(司馬遼太郎によれば)、ちゃんとしっぺ返しはしてる。
以蔵は斬首刑、半平太は壮絶な切腹を遂げることになった*6

用一郎、捕縛されたあと、どうやって獄を出て北海道まで辿り着いたのか、ちょっと気になる。
「先生」を売って免罪されたのか?
本人、未だに、人斬り時代の結着に納得出来てない様子。
エゾシカ先生も戸惑っちゃう。
傍から見たら笑える情景なんだけど、なにか、笑えない。
なにも答えてくれないのは「先生」だろうとエゾシカ先生だろうと同じ。
40年の断絶があろうがなかろうが、用一郎の問いに答えはなかったわけで。
所詮は人斬りなんて道具だし。それ以上になれなかったのが用一郎の悲劇。

神護寺の石段から一転して、根室車石に。(→根室車石 - Wikipedia

そして政治を語り出す土方。

正義なんて所詮は独り善がりで、他の人々や、社会の有り様には関係ないのだなあ、と。

ここで出て来る「緩衝国」……榎本武揚の思想に元々あったのかな?
このへんの日本史はまるで知らないけど。

佐藤優がロシアの「自治州」という存在について解説してたのを読んだことある。
ロシア人は他国と直に国境を接したがらず、自国の周辺に広大な緩衝地域を欲するお国柄なので、自治州がその緩衝地域として置かれていた……と。
モデルケースとしてあげられてたのが、ハンティ・マンシ自治管区。(→ハンティ・マンシ自治管区・ユグラ - Wikipedia
自治管区になった後で油田が開発されてロシア有数の富裕自治体に。(ハンティマンシは「周辺」ってほど周辺でもない気がするが、ロシアからするとエカテリンブルクより東は極東なのかも知れない)
だからWW2後にロシアが北海道を占領していたら、北海道の東半分と千島・樺太を合わせて自治州として独立させていたかも、北日本民共和国とかいって、という話。そうしたら下手すると南日本よりも豊かになってたかもよ、と。
佐藤優のロシア贔屓の分はまあ割引くとしても、面白い説だと思った。

土方の構想もそれに近いのかな?
樺太・千島・北海道と合わせると資源も豊富だしね。
日露の両帝国の間にどっちつかずの自治州を、って考えは、ウイルク・キロランケとも共通してる。
満州や朝鮮、台湾とはまた違った、完全な独立国を構想してるっぽい。
土方は、アイヌ、アシパさんあたりを、天皇や皇帝と対等な国家元首に据えるつもりなんだろか。

壮大な構想に置いてかれて、急に「今」に帰って鎮火してしまった用一郎と、未だにかつての情熱を燃やし続けてる土方と。

ほとんど死にかけてるジイさんにわざわざ斬り殺さずとも、って気もするけど、これが人斬りの結着なんだな。

第154話 残り時間

連載時に、自分の役目を見つけて、命を使いました。ってイントロが書かれてて、これ、編集さんが書いたのかも知れないけど、なんか違和感覚えたものだ。
たまにこの言い回し出て来るんだけど……月島とか谷垣とか……
「命を使う」って、さながら主体を道具扱いして、自分のために生きられない悲劇性を感じてしまう。

この場面では、用一郎、けっして、自分の役目に殉じたわけじゃない。
むしろ、武士=人斬りだったことを、今になって悔いてる。
武士の本分は滅私奉公のブラック業種の最たるものなわけで、ハナから死んでるようなものだし。
人斬りであることになんの疑問も懐かなかったのが、「先生」への失望からの開眼と、女に出会って「アイヌ」=人間として甦った。
大きな価値観の転換をした。

「楽に死ぬのは」「自分だけ申し訳ない」と言いながら、武士らしく切腹するわけでもなく。
用一郎はもはや武士であることを止めて、人として再生した。
だから、人として死にたい。
最期の最期まで、人であることの痛みを感じていたい、ってことだと。

土方、あれ、ちょっと迷いがある?
わざわざ永倉に念を押したりして。

用一郎と違って、土方は、自分の意志で戦ってる。
用一郎の悲劇は、心のない道具でしかなかったこと。だから「先生」への失望がそのまま大義への失望になっちゃう。
自分の意志を持つ土方は、人間なんだ。
だから、多少の迷いも抱えてる。

21世紀の私は、土方(や鶴見やキロランケ)の計画がどれも成功しないことを、史実として知ってるので。
彼等がそれぞれどこで挫折するのかが気になるわけですよ。
第一次世界大戦が1914年とか、そんな時代なので、彼らも残り時間が少ない。

そして、杉元一行、走るっ

……なんで杉元が岩息の刺青(の写し)持ってるんだろ??
月島じゃなくて。
あっさり置き引きされてるし!

谷垣とチカパシは別行動の模様。

忘れたころに不意打ちの谷垣のブロマイドwww
谷垣、自分でも持ってるのかっ
しかも杉元のとは別バージョン! ……いったい何パターンあるのよ……

鯉登の疾走。
ロングコートに剣を提げて長靴のまま、これだけ走ったり跳んだりって、スゲエですよ。

この鯉登が長吉追っかけるシーン、4ページも増量されてるっ
エリート将校とは思えない身の軽さ。
アニメで鯉登を演じてる小西克幸氏、フリーランニングゲームの「アサシンクリード」の主人公アルタイルもやってるのちょっと思い出した。*7

陽気な興行師。
実際、明治期に山田亀吉率いるヤマダ一座って曲馬団があったそうで。

明治時代、欧米に、日本から興行師がいくつも巡業に出て、日本の文化を紹介してまわった……のはいいけど!
……フジヤマ・ゲイシャ・ハラキリって、この時代に植えつけられたステレオタイプだ(笑)
万国博覧会の最盛期だし。
えーびばでぃサムライスシゲイシャ♪ カミカゼハラキリ HA HA HA♪*8

名案思いついちゃった杉元。

侍から人に戻った用一郎が切腹しないで死んでいくのに対して、
戦場から生還した不死身の杉元はハラキリショーに出ようとするとか。
こういうしたたかさって大事。

実際、日露戦争で名を馳せた帰還兵の英雄が、興行師に雇われて、戦場の再現ドラマ演じる見世物が当時は流行したそうで。
まあ今のワイドショーみたいなものだから。当時の見世物って。
*9
……あれ、杉元、最初からそうやって一座に入ってたら、砂金採りに北海道まで来ないで良かったかも?

第155話 ヤマダ曲馬団

扉の、右の建物は、武井三省堂ですね……本屋の三省堂じゃなくって、文具店。創業は明治だけど、建物自体は昭和初期のもの。
今は江戸東京たてもの園に移築されてるけど、元は神田須田町にあった模様。小川町駅のあたりかな。(→東ゾーン|復元建造物の紹介│江戸東京たてもの園
……ってこれ典型的な看板建築なんですね、関東大震災以降に流行った様式の。切妻屋根の正面に板みたいな壁貼り付けてる。正面から見ると洋風のビルだけど奥は切妻屋根っていう。
全体の絵は、ザ・ドアーズ「Strange Days」のアルバムジャケットらしいです。*10

鯉登の意外な才能が!
……船酔いするのに……
コイツ何者。
どこでこういう技身に付けたのよ……
月島ですら唖然としてる。

すぐに鯉登に追従しようとする谷垣。
谷垣って妙に鯉登に弱いんだよな。
どうして月島がそこに来る!?
月島もノリに弱い。

団長にすっかり芸人扱いされてる鯉登。

この円筒形の壁の中を回るって、現代だとオートバイでやるよね。
昔は自転車でやってたんか。
もうこの時代、今のと同じ前後輪が同じサイズのやつなんだな……*11 でもこれ、ブレーキない、ゴムタイヤでもない、変速ない固定ギアよね!?
現代の自転車よりずっと難しいんじゃなかろか。

なぜか少女団にいれられる、谷垣と月島。
山田フミエ先生、まるで鬼軍曹*12
本物の月島軍曹が言われてるのが可笑しい(笑)
月島も教練のときはこんなカンジなんだろうか、それとも自分よりすごくて二の句が継げないでいる?
としたら、微笑みデブの役は谷垣かな。

なんで鯉登、そんなに曲芸に熱中しちゃってるの……
お坊ちゃまのくせにコダワリがなさすぎる。
端正なポーカーフェイスのまますごい曲芸見せるって、なんだか、バスターキートンみたいだ。

杉元って意外と不器用なのか、鯉登が器用すぎるのか。

テントの裏で涙を拭く谷垣……って、谷垣の悩み、そこなの!?
月島の渋面……

なんでも器用にこなしちゃう鯉登。
流されやすい谷垣。
いつも醒めてるけど断れない月島。
負けず嫌いな杉元。

谷垣、タフなくせにちょっとオツム弱くて、典型的な虐められっ子なんだよなー。
5巻で尾形とバトってたときはもっと凜々しかったのに。
杉元まで、谷垣虐めてて、まあ軍隊では日常茶飯事なのかもだが。
いやワカルんだよ、谷垣みたいなの、虐めたくなるの!
ぬぼっとデカくて、タフだけど、性質が大人しくて、でも真直ってわけじゃない、権威に弱いし流されやすい。
ある種の人間の嗜虐心を刺激するんだ……谷垣の周囲にはそんないじめっ子体質なヤツばかり。
アシパさんにさえ「強そうな男だからほっといても死ぬことは無いだろう」とか言われてるし。

こういう、全力で大ボケかましてる話って、どこから笑っていいのかわからないの……

第156話 不死身の杉元ハラキリショー

冒頭から長々と、ハラキリショーの解説。
こんな丁寧に説明するってことは、絶対、巧くいかないフラグだ……!

杉元もチカパシも素直だ。

でも芝居の下手な杉元。
杉元に「優雅」なんて無理ッ
芸人としての才能は皆無な模様。
おかしいなあ、杉元だってけっこう二枚目なんだけど。

杉元「こういうゆっくり引き裂く斬り方は痛えんだよ」 
怖いよ杉元。それって実体験かっ
怪我や痛みの経験なら充分すぎるほどなんだよね、杉元……💧

杉元が不器用な一方で、鯉登君がスタアに。
竿に登ってる鯉登……もしかして、コイノボリ🎏ってダジャレだったりするぅ?

でも。

鯉登の投げキッスでもおお腹いっぱいですありがとうございました

山田座長「鯉登音之進くんはとても華があるなぁ!」
デスヨネー。

だけど、息子が芸人なってるなんて見たら、鯉登パパ、泣きそうだ。
……いや逆に負けじと自分もなにか芸始めるかも知れない。しかもスゲエ巧かったり。
芸人の血なのかも知れない……

鯉登って、いつだって全力なんだなあ。
鶴見への忠義にしても、チャンバラにしても、スチェンカにしても。
曲芸だって全力投球。
なんの屈託も偏見もなく。
彼って心底のボンボンなんだあ。
真っ正面から真顔で正論で杉元を叱責したりして。
……しかもこれ竿の上でだぜ……

鯉登、熱血漢なわりに、目が黒ベタなんだ。
谷垣や杉元が目をキラッキラさせてるのと対照的に。彼等の描かれ方をみると、「目を輝かせる」のは、そのキャラを肯定や賛美してるとは限らなくて、時として嘲笑的なニュアンスさえあるみたい。良くも悪くも「腹蔵ない」「底が浅い」って表現なんだろうか。
尾形や鶴見はブラックホールみたいな目をして、腹に一物どころか二物も三物も抱えて、本心をさらけ出そうとしない、「腹の底が読めない」。
鯉登もなにか鬱屈あって、それがまた鶴見に誑しこまれて心酔してる一因なのかもね。鯉登は、尾形や月島とは反対に、パパ上まぢリスペクトな人だから、彼の必死さは、父なる者達に認められたいって欲求なんだろうか。それが、杉元には「チヤホヤされてその気になってるだけ」に見えるのかも知れない。

こういうスカッと真直なキャラと対比されると、杉元のヒネくれが悪目立ちしちゃう。
杉元の「ぐぬぬ」でました!
そこから憤懣やるかたなくてクサる流れ。
でもただクサるんでなくて、他の方策を考えようとするあたり建設的だ。

……って、そもそも、演技の練習を真面目にすればいいんじゃ……自分から出演を言い出したくせに。
自分に演技の才能皆無と気付いてるのか。

この杉元・山田座長・鯉登の取り合わせ、なんか見たような……って、あれだ。
『スピナマラダ』のロウと土肥と慶一だ。*13
捻くれた主人公と振り回される指導役と熱血したライバルと。
キャラクタは違うのに、構図は同じだ。

いきなりローラースケートとか言い出す杉元。
もうこのころあったのかっ。
意外。

ローラースケートと言えばワタクシの世代は、光GENJI。
なぜ、月島・杉元・谷垣? 鯉登や杉元や谷垣はせいぜいジャニーズJr.の年齢なんだよな……30代半ばと思わしき月島が嵐と同じくらいなんだぜ……*14
なぜに脱いでるの!? 軍服のズボンちょん切ってるし!
杉元、脱ぐの好きだよな。なにかっていうと脱ぐ。

先見の明はあっても、芸はない杉元……
(たぶんローラースケートはいても無理)

チカパシもやる気満々。
なんで少女団に入らないんだよ……

谷垣は少女団にすっかり溶け込んでて、紅子先輩との交流とか、踊子になりきってる。不器用なわりに順応力高いのが、谷垣の処世術かも知れない。

でもなんで、谷垣、首が太くなってるんですか。
首に海綿体でもあるんですか。

その一方で、月島は無難にこなしてる模様。
踊りはできるのに、いまひとつ、溶け込めない月島。
いや、中年男が少女団に溶け込めってほうが無茶なんだが。

器用な、鯉登と月島。不器用な、杉元と谷垣。
すっかり馴染んでる、鯉登と谷垣。馴染めない、杉元と月島。

いよいよ開幕。
エノノカちゃん、お爺さん連れてきた!

そういや、尾形も、ハラキリショーでっち上げた仕掛人だ。
……あれ? やっぱ杉元と尾形、通じ合ってる?
イヤな絆だ……

第157話 樺太島大サーカス

おお、鯉登の舞台衣装。
鯉登の和服、というか、軍服以外って初めてじゃん。
……この衣装ってどうなってるんだろう。

すっかりなりきってるげんじろちゃん。
誰も違和感ないのっ?!
表情の死んでる月島……
そういや、よく、げんじろのサイズの衣装あったなー、と、おもったけど、自分たちで作るのか。軍隊生活で一通り繕い物とか裁縫とかやらされるはず。

このまま鯉登がアイドルになるのかと思いきや。

鶴見、150話以来の登場はブロマイドで。
一転して猿になる鯉登。
そう来たかwwwwww

いやすごいんだけどさ!
周囲が全く見えてない!
剣もフリーランニングもボクシングも軽業も、超プロ級にこなすって、すごいんだけどさ!
宙まで泳いじゃうし!
……彼、鶴見中尉が絡むと超人的になるんだな……

山田座長はすっかり感動してる、その後で杉元がスゴイ顔してる。
計画がどうのってより、嫉妬心のが強そうで。

今回一番のナイスガイは、山田フミエ先生じゃないですか。
渋い……渋すぎますわよっ

目を輝かせてる谷垣のうしろで憮然とした月島。
あ、案の定、げんじろの袖が破れてる。

鶴見のブロマイドが2枚。
……えっ?
.
.
.
.

あっホントだ、右手が違う!
思わず10巻見直しちゃったじゃないか……*15
指を丸めてるほうが、鯉登が従前持ってる写真だ。
まるで間違い探し。

月島が鶴見のブロマイド持ち歩いてるのはきっと、鯉登の調教用のエサ。
鯉登、2枚ともしまっちゃうし。

月島「杉元暑苦しい男ですから……そうか、やっぱり暑苦しいのか。
「も」って、もう片方は鯉登のことなんだろな……

月島の術策。
鯉登の奸策。

軍刀、陸軍の定めた制式だと洋風のサーベル(安い官給品だと鋼板打ち抜きの大量生産品とか……)なんだけど、気の利いた軍人は日本刀を洋刀拵えにするのだと。
鯉登だったら絶対に鍛造の日本刀使うよなあ、と思ってたら、やっぱりそうらしい。
これ、お銀の素首一刀で落としてたヤツでしょう、ナマクラなんかじゃなくって。

舞台裏で陰険にお互いの足を引っ張り合うって、芸能界ドラマのオヤクソクだけど!
なにやってんだ!
いくら仕返しつーても!

たとえ、鯉登の妨害をしたのが、月島でなく杉元だったとしても、やり過ぎだ。
「カッとなってやった」ってやつですか。
このへんが、鯉登の目が黒ベタな由縁なのかも知れない。

第158話 大トリ

杉元の変顔……芸があるんだかないんだか。
……ちょっとキモい。

けっこうざっくり斬ったっ
マジで痛そう。
杉元、切羽詰まる。*16
そこで続行すること選んじゃうあたり、「不死身の杉元」なんだよな。
ちなみに、腹を6センチほど刺すと大動脈を切って失血死するそうですが。

そこへいきなりの乱入者。
杉元、どうにも芸人の才能はなくって、下手な芝居してたのに、文字通りの真剣勝負なんて緊急事態に余裕なくなって、そこに殺し屋達が登場して、急に冷静になってる。
やっぱり彼の本領はこっち。歴戦のツワモノ。

杉元、剣道も出来るんだっけ。
鯉登の刀、さすがに、よい業物持ってる。なんの抵抗もなく握り拳斬ってる。
これが真剣じゃなくて、最初通りの仕掛け刀だったら、殺し屋を撃退出来なかったわけで、運がいいというか(笑)
結果的には殺し屋達のおかげで、見世物も成功してヨカッタヨカッタ。

舞台裏での尋問。
実は山田座長は諜報員だった。

世界巡業の裏でスパイ活動といや、「不死身の男」ハリー・フーディーニ。
フーディーニの伝記ドラマによると各国の王侯貴族や政府高官にも会って、宮殿での「大脱出」の興行の最中、姿を消してる間に秘密情報探ってたりしたと。*17
当時はそんな人達が何人もいたんだろうな…… 陸軍将校って、もしかして、鶴見とも知合いだったりしない?

ハードボイルドな山田フミエ先生、何者だこの御仁。
後で目が点になってる谷垣の顔がイイ(笑)

紅子先輩の波乱の人生が気になるんですが。*18

新聞記事、ちゃんと文字書いてある。
(昔のマンガだとこういうの適当に作ってたしな……)
杉元、痛恨の誤字。
なんでそういう誤字になるんだ(笑)

山田座長の懇願をあっさりと断る鯉登。
鯉登「鶴見中尉殿に叱られてしまう…!!」って、なんでそこで気張ってるんだ。
決め台詞になってるのかっ。

そして今度はシライシのウンコで終り。
……って、薮の中とかじゃなくて、道の真ん中に野グソしたのかよ。
すげえ度胸。

アシパさん一行は151話以来だ。
尾形が1カットだけ……

第159話 ウイルタ民族

樺太の民族も面白い。
連載時には、「オロッコ(ウイルタ民族)」って表記だったのが、すべて、「ウイルタ」になってる。

天葬……ああやってミイラ化するのかな。
キロランケ「ただその文化も消えつつある…」 の背後にあるのは、ロシア正教式の墓標(→八端十字架 - Wikipedia
ウイルタの土地も、ロシア帝国の版図に侵食されてる。

宗教の話は単行本の追加分。
ロシア帝国は、キリスト教東方教会ロシア正教だけど、他の東方教会カソリックと違って、教会を皇帝の管轄下に置いて、教会の権威を皇帝への忠誠心に利用したわけ。*19
だから、ロシアの国土に住む者は、皇帝の臣下でありロシア正教の教徒になる。

獲物見ると取敢えず撃つ、尾形。

宗谷海峡隔てて、シカ(ニホンジカエゾシカ)と、トナカイの生息域が分かれてるのが面白い。*20
トナカイ、雄は夏に角が生えて冬には落ちる、牝は冬に角が生えて夏に落ちるっていうけど、この時期、まだ冬の始まりで、雄も角が落ちてないかも。
集落の見開きのトナカイの群れ、よく見ると小さな角の生えた個体がいるので、あれが角が伸び始めの牝のようだ。

首輪、キロとアシパさんに付き合ってしっかりボケてみせる白石、サービス精神旺盛だ
しょっちゅう遊廓へ行っちゃうのね……資金はどこから……
冷めた目で見てる尾形……あー猫がよくこういう目で人のこと見てる……

失敗に気づいて、尾形が無言で髪をなでてるのも、猫が軽く緊張してるのを解そうとして毛繕いしてるみたい。
みんな優しいw
そういや、尾形、この一行の男性では、一番、若輩なんでした。

樺太篇の尾形、ずっと無表情なんだ。
網走篇まで、杉元や谷垣といたときは、もうちょっと表情があったんだけどな。

キロランケ、ウイルタ語も出来るんだ。
「若い頃は樺太各地放浪してた」っていうしね。
樺太アイヌですらないのかもだし。
8巻の土方一味の座談会からすると、当時は尾形とキロは組んでなかったようにも思えるし、あるいは、尾形とキロ、戦時中から実は組んでたのかも知れないし。(13巻の土方の台詞の連載時からの変更からして、尾形とキロが戦中から知合いだったことを示唆してるようにも思えるんだよなあ)

尾形はほんとに読めんっ
ただでさえ信用の出来ない、期待するような情動を示さない人物だから。
なにか隠された深遠な目的があるのか、あるいはなにも考えずにその場その場で動いてるのか。
まあ彼が目を細めてるのは、ロクでもないこと考えてるよね。*21
この尾形はまるで139話で傷心のアシパさんに声掛けるコマのリフレインのようだ。
彼はしかしけして、キロや杉元や白石のようにはアシパさんを見てないわけで、彼がこんな顔をするたびに、アシパさんのことが不安になるのだよ。
それは単に彼が不器用なだけなのか、それとも隠した意図があるのか。
*22

アシパさんはなんにも疑ってない。
信じるっていうのも、強さ、勇気だ。

尾形「そこは人間と同じか」 人間がたとえに出て来るあたりがイカニモ。
彼の主な獲物は人間なんだw
近代までの軍隊は、将校や指揮官は派手な軍服だったんだけども、銃の性能がアップして、それこそ数百メートル先からピンポイントで指揮官を狙撃されるようになったので、兵卒と同じに地味な軍服になった。明治日本陸軍の洒落た濃紺の軍服が、ダサい黄土色になったのも黄砂の大地で目立たないようにするため。現代で迷彩服が主流になったのも同じ理由。
つまりは、尾形のようなスナイパーが登場したために、軍服の歴史が一大転換した。

第160話 国境

早速、銃の腕を披露する尾形。プライド高い。
ボルトアクションでそんなに連射できるのかと思うと、三十年式も50秒で10発以上撃てたってあるから、装填時間除いて、発射間隔は2・3秒ってとこなんですかね。

ベルダンM1870って、大口径黒色火薬だよね?(→ベルダンと言えば・・・ | Chicago Blog) 三十年式・三八式と、火薬もパワーも射程も違う。
村田単発銃に近い感覚なのかな。*23
知らずに持って即扱えるのか、尾形。すごい。
尾形、銃マニアで戦地で捕獲した敵の銃も弄り倒してそう。特級射撃手として、内地にいるときも銃の研究に参加してたりしたかもね。……としたら有坂さんとも親しそう。

馴鹿の死体が12体数えられる。
(三八式5発+ベルダン1発)×2って計算かな。
「この地から(山馴鹿が)いなくなる」って、これ、常套句なんですかね。

アシパさんの変顔出ましたっ

餌付けされる尾形……TVCMで見たな、こんなの。*24
しかし、尾形とアシパさんが親しんでても、尾形に人並みの仁や愛の情があるとは思えんので、どうにも、不穏に感じられてしまうのだ。
今まで、キロランケや白石がアシパさんを庇ったりケアしてたのにね。
この頃はヤケに尾形がアシパさんに接近してる。
1頁2コマ目も、よく見たら、尾形の外套の下にアシパさんが隠れてるんだ!
山猫好きーとしては小娘に嫉妬心が沸いてきて、それで、不穏さを感じてしまうのかもだ(たぶん)*25

バター撹拌棒舐める白石……きっと先生、これやったのね。
そういや、アイヌも和人も伝統的に酪農はないから、乳製品はどちらにも新鮮な味だろうな。
生まれて初めて食べるってわけではないかも知れないけど。

奥さんを味方に付けるためにプレゼント用意してるあたりが、さすがキロちゃん。
針、というか、鉄製品、少数民族には貴重品。
製鉄には設備や資本が要る。鉄鉱石、水、燃料を大量に使うから。
針のような上質な鉄製品は、少数民族は交易で手に入れるしかないのかな。

白石、そういや、成り行きでこの一行にいるだけで、キロと尾形の予定には入ってなかったのかな?

前回の馴鹿狩りの話からの、密入国
地元民に変装するという。
橇の隊列、ウイルタの人達・キロ白・尾リパの順なんだ。
ここも、キロランケとじゃなくて、尾形とアシパさん。
……まあキロとアシパさんが組んでたら、もう一方、尾形と白石じゃもっと相性悪いしw

鶴見。まだ網走近郊にいるようだ。

キロランケの正体が明らかに。

1881年に十代半ば、15才として、1866年あたりの生まれってことに。レーニンの兄*26やブロニスワフ・ピウスツキ*27と同い年だ。
1907年と推測されるリアルタイムで40前後か。
鶴見も同じくらいの歳とされてるっけ。日清戦争のころに少尉さんで30行くかどうか。

この写真って、田本研造が撮ったやつじゃん。
どういうルートで鶴見が手に入れたんだ?
田本・インカラマッ・土方……あと石川啄木もアリ?
土方が情報収集のためにばらまいたかな?
鶴見の情報網スゴイ。
尾形と白石の写真はないようだ。

いきなり狙撃される一行。
いつもは尾形が狙撃で挨拶してくるんだけど、今回は彼らが狙われる番。

撃たれたジイさん見捨てようとするのが、さすが尾形。
連載時よりコマが足されて、クソ尾形っぷりが増量されてるwww でも尾形が、アシパさんでも、他人を庇うなんてっ
……あ、尾形、軍服とヌード以外のコスチューム、初めてだ。

尾形、新しい(オモチャ)弄りたがって、ベルダン持ってたんだろな。
これ、5巻の谷垣狩りのエピソードのリフレインになってる。
前回の、尾形「馴鹿狩りだぜ」の台詞がそのイントロだった、こういう何気ない軽口に思わせて伏線張ってるのスっゲエ。
5巻では、谷垣の村田単発銃vs尾形の三十年式。
今度は、尾形のベルダンvsロシアの……モシンナガンとかになるのかな?
だとすると、再び、単発銃とボルトアクション連発式の対決。
でも今度は尾形が単発銃使うことになるっていうね。

ロシアの狙撃手の絵は単行本で追加。
連載時には次の回まで登場しなかった。
姿も見えない遠距離から、橇で動いてる人に当ててくるんだから、かなりの腕なのは確か。
どうやってあの距離で三八式と見抜いたのかと思ったけど、菊の紋章とボルトレバーで識別したのか。
狙撃手だけあってやっぱり目が良い。

銃撃戦とか、尾形、嬉しそうw
国境挟んで撃ち合いなんて、燃える……!

ってところで一巻の終りかよ!

次巻の予告は167話の扉絵。

その他、連載時からの変更点

(ページ番号は単行本Kindle版でのページ番号なので、目次ページの数字とは3ページほど多くなってます)

■ 第151話ジャコジカたち

  • P13 ホホチリの絵に蔭影が。
  • P14 エノノカがチカパシにホホチリつけて谷垣が見守るコマの次、連載時にはホホチリだけだったのが、ウイルクの絵になってる。
  • P21 キラウシの台詞、連載時には「エトピリカ」の表記だったのが、「エト」に。
  • P23 後ろ姿の用一郎の髪型がポニーテールから散切りに。

■ 第152話人斬り

  • P24 用一郎の髪型が詳細に。
  • P32・33 用一郎が海へ入ろうとするシーン、2ページ丸々追加。

■ 第153話京都

  • P54~56 京都でのコマ追加。1ページ分増えてる。
  • P55 先生、連載時には用一郎を見てたのに、視線を逸らせた。
  • P56 現在の用一郎「裏切り者ッ」の台詞追加。
  • P58 用一郎に追いついた土方が現在の姿に。
  • 神護寺の石段のコマ追加。

■ 第154話残り時間

  • P74 鯉登のジャンプ、猫みたいな壁を蹴っての三角跳びからもっとリアルに。絵としては元の方がカッコいいけどね。*28
  • P75~78 鯉登の追跡、4ページ丸々追加。
  • P80 最後のコマ、街の俯瞰追加。

■ 第155話ヤマダ曲馬団

  • P100 馬に乗る鯉登の顔、俯いてたのが顔を上げてる。アップも妙に描き変わってる……

■ 第156話不死身の杉元ハラキリショー

  • 扉ページ、血塗度150%くらい。
  • P116 フミエ先生のコマ追加。
  • P118 紅子先輩に励まされるゲンジロちゃん、乙女度UP。

■ 第157話樺太島大サーカス

  • 扉、団長と観客のコマ、入替。

■ 第158話大トリ
■ 第159話ウイルタ民族

  • 連載時に「オロッコ」と書かれてたのが全て「ウイルタ民族」に。「ギリヤーク」も「ニヴフ民族」に。
  • P161 天葬の棺に気付くアシパさんのコマ追加。
  • P163 1ページ丸々追加。
  • P162 ウイルタの現状についての説明のコマ追加。「多くのウイルタが」~「生活も変わるのさ」
  • P171 ウイルタの爺さんの台詞が詳細に。
  • P175 ウイルクとアシパさんの思い出のコマ追加。

■ 第160話国境

  • P189 「俺たちは~」のコマ全面描き換え。尾形の絵が増えた!
  • P191 橇の一行、1ページ追加。尾形のコマ増えた♪
  • P192 謎の人影、1ページ追加。
  • P195・196 国境を越える2ページ丸ごと追加。
  • P198 撃たれたウイルタを見捨てようとする尾形追加。1ページ分追加に。
  • P199 尾形「チッ…」追加。クソ尾形度UP。
  • P200 尾形の顔、微妙に変わった。なんか嬉しそう。
  • P201 1ページ丸ごと追加。狙撃手がここから登場に。

連載時の記事

(連載時の記事を元にしています)

*1:f:id:faomao:20180318161231j:plain
『千島・樺太・北海道 アイヌのくらし ドイツコレクションを中心に』より

*2:今ふつーに「シシャモ」の名で売られてるのは、カペリンかキュウリウオ。
カラフトシシャモのオスは美味い? - NATROMの日記

*3:

*4:

人斬り

人斬り

*5:三白眼、ロン毛、お侍さん、って、私の萌えポイントなんだよっ。

*6:作法に則って3回腹を切ったそうなので、武家の意地って凄まじい。

*7:アサシンクリード」、2のエツィオサーガにハマったけど、「1」はやってない……「3」は途中で飽きた。

*8:米米CLUB『FUNK FUJIYAMA』……ええ私お米の人でした……

*9:そういや、クリント・イーストウッド監督の『15時17分、パリ行き』って事件の当事者達に演じさせてたりするので、昔の興行に戻った気がしないでもない。

*10:

STRANGE DAYS [LP] (50TH ANNIVERSARY, 180 GRAM, MONO) [12 inch Analog]

STRANGE DAYS [LP] (50TH ANNIVERSARY, 180 GRAM, MONO) [12 inch Analog]

*11:明治時代の自転車といえば夏目漱石が有名で、(→夏目漱石 自転車日記)悪戦苦闘の描写からしてなんとなくペニーファージング自転車を想像してたけど、漱石のも、現代のと同じセイフティー自転車らしい。→サイクリストになった漱石: 技術史の視点で読み解くロンドン「自転車日記」 | Jubne Notes

*12:→『フルメタルジャケット

*13:[まとめ買い] スピナマラダ!(ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

*14:ついでに、尾形もジャニーズJr.の年頃で、鶴見はSMAPくらい。牛山で東山紀之本木雅弘。そして、土方は沢田研二なお歳頃。

*15:f:id:faomao:20180426202109j:plainゴールデンカムイ』10巻

*16:ちなみに「切羽詰まる」の語源も日本刀。

*17:Houdini (TV Mini-Series 2014) - IMDb

*18:『明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか』によると、実際に、明治末期にロシアに渡った少女の芸人がいたそうで、彼女もすごい波瀾万丈の人生を送って、最後には日本に帰ってきたそうだけど、なんだか、紅子先輩思わせる。

*19:これがカソリックだと、世俗の権威と教会は分離されてて、諸国の王よりも教皇のほうがエライ。

*20:f:id:faomao:20180525000328j:plain

*21:念為、そういうロクでもない尾形が大好きなのだ、私は。

*22:149話のラストの鶴見のコマのようでもある。徹底して信用できないんだ、この二人とも。なんだかんだで言動が似通ってて、だからこそ反目し合うのかもだ。孤高に二人は居られない。

*23:三毛別羆事件でヒグマ仕留めた山本平吉が使ってたという説。→山本兵吉 - Wikipedia
街道の行く先へ 苫前ベアーロード……の中の山本平吉の写真に写っているのがベルダンM1870だってさ。

*24:三ッ星グルメおやつ TVCM 「至福のおやつ篇」 - YouTube

*25:アシパさんが、蝶(psyche)であり心や希望を象徴するのだとしたら、尾形はそれを切望してるのかも知れない。

*26:アレクサンドル・ウリヤノフ - Wikipedia

*27:ブロニスワフ・ピウスツキ - Wikipedia

*28:f:id:faomao:20181219200207p:plainヤングジャンプvol.1868