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日々是々

金神264話「小樽の病院で見た女」感想 ゴールデンカムイ

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写真館で会った人だろ♪

二階堂「目を覚ます前に殺しましょうか」
二階堂がいちばん正論言ってる気がする。
そういや二階堂、元々、キッツい性格なんだっけ。それで洋平も殺されたわけだし。

鶴見がマスク姿の怪人ぽいので、つい、超人的な人物を想定してしまうのだけど、やっぱり彼も人間なのだな、と。
特にその人間鶴見の部分が強調されてきたように感じる。
ファントムオブ札幌的な。
むしろそのほうがコワイ。

ところで宇佐美の死体はどこに積んでるんだろ。

そういや大泊で、杉元、菊田に顔合わせてるはずなんだった……でもそのときは思い出さなかったのね;

鶴見とソフィアの因縁……互いに親しい者の仇敵であるっていう。
顔が暗闇になってる鶴見コワイよ。

鶴見、ソフィアがキロランケの仲間のゲリラだとは知ってても、「ゾーヤさん」だとは気付いてなかったのか。
……ソフィア、昔と同じ服着てるんだよな……体形変わったのに……
「フィリップ」=ユルバルス=キロランケってことは知ってる。

しかし鶴見、家族を失った一番の原因は鶴見自身のスパイ活動で、ソフィア(やウイルク、キロランケ)を恨むのは、逆恨みにも思える。
自分自身へのどうしようもない恨みを、彼ら革命家らに転嫁しているのかも知れないが。
日露両帝国を敵に回す、ってスタンスでは、実は、鶴見も、革命家らも、同じなんだけどね。でも共闘出来ないのは個人的な怨讐ゆえ。

一方で、杉元と菊田さんの過去の因縁もスゲエ気になる。
今まで杉元の過去、ほとんど語られてないしね? 友人らとの良い思い出だけだった。
ロクな過去じゃない尾形とは正反対に。

ビクトリアン様式な洋館、明治時代には各地に作られたしな……ここは京都かな。

思いがけなく過去に出会う杉元、鶴見。
未来に邁進するアシリパさんにソフィア。
ソフィアが持ってたのはキロランケの遺品の刃物。
マキリの傷は親分が付けたんでしたっけ。
キロランケってとことん過去を捨て続けてたのに、みんな、キロランケと関わりがあるっていう。*1

房太郎について、
白石「失った家族と帰る故郷を取り戻したかった」 と、白石はいうけど。
むしろそれは白石自身なんではないかって気がする。
房太郎、「取り戻したい」って後ろ向きな動機よりも、新たに自分の国を――世界を創りたいというのではなかろか?

……ところで今回のサブタイ、なんだか、P-MODELが脳裏を駆けていくんだけど。
小樽の病院で会った人だろ
教会に火をつけるよ♪

(この作品の場合、だいたい惨劇が予想されるから……

*1:キロランケ、故郷も、「ユルバルス」の名も、民族運動も、北海道の妻子も、みんな捨ててるんだよね。彼が日露戦争日本兵として出征したってことは、故郷から徴兵された人たちとも戦場で対峙する可能性もあったはず。なのに彼は「日本人として」帝政ロシアと戦うことにした。帝政ロシアは単に白人だけでなく、少数民族も含めた帝国なのに。その時点で彼は生まれ故郷を捨てたことになる。