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日々是々

金神268話「一本の毒矢」感想 ゴールデンカムイ

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アシリパさんは危ういな……

12・3才だっけか。しっかりしてるように見えて、まだまだ子供なんだ。
社会科の勉強なにもしてない、民族とか、政治とか、まったく関心のなかったところに、キロランケに過激思想吹き込まれて、民族主義に目覚めちゃった。
中学生がネットde真実に出会っちゃったみたいな。
それは、ソフィアも同じなんだけど。

アシリパ「アチャはそういうひとだ」
ウイルクの方針は鯉登パパと同じらしい。
花沢パパもそう。

……あれ、アシリパさん、いつ、ウイルクの「そういう」考えを知ったんだ?
民族運動の話なんかいっさいしてないのに。

鶴見は家族に嘘を吐いて結果的に妻子を犠牲にしたし、キロランケにしたって恐らく家族に過去を隠してた。

鶴見「そのカムイを守る戦いのためにウイルクたちはどんな悲惨な最後を遂げたのか」
ねえ鶴見、もしかして、自分のことを言ってる?
鶴見も、日本を守る任務のために、悲惨な成り行きで妻子を失った。
カムイにしろ国にしろ、本来は人間を守るためにあるはずなのにね。それらを守るために逆に人間が犠牲になる、て、本末転倒。
鶴見の中央への不信、反逆心は、妻子を失ったことに起因するのだろうか。

過去のパート。
鶴見の軍衣の袖がないってことは、音之進拉致監禁事件の後、程なくらしい。
八甲田山事件の話が出て来るじゃんー

公式ファンブックで、八甲田山事件が1903年になってるのが解せない。単なる誤植と考えるのがいちばん納得出来るけど、

金神267話「断絶」感想 ゴールデンカムイ - day * day

*1

……やっぱり誤植だったらしい。

時間順だと、
* (有古イポプテが入隊)
* 1902年2月 八甲田山事件・有古親子が捜索隊に参加*2
* 音之進拉致監禁事件。
* アイヌ殺害事件(内ゲバ?)

この順序を明示するために、鶴見、わざわざ袖なしで登場したのか。

ウイルク「差別は無知から生まれる」
の台詞はナニゲに大きい。
無知ゆえに、未知のものを怖れて、逃走する(否認)か、排除・攻撃(差別)する。

ウイルクも、ジャコジカとして長く渡り歩いてきたので、辛い局面にあったりもしたのだろうよ。

鶴見にしても房太郎にしても、和人や仲間内には暴力的なのに、アイヌに対しては紳士的に振る舞う……
作中で、虐げられてるアイヌが描かれることがないから、アイヌ過激派の和人への敵愾心が、空回りして見えるんだよな……
実際には、穏健な付合いばかりではなくて、昔っから和人とアイヌの武力衝突は何度かあったのだけど。

イケメンの策士と、仮面の怪人と、鶴見の過去と現在が並べて描かれる妙よ……
長谷川さんもいるしね?

鶴見「私は一本の毒矢をウイルクに放った」
これでこそ鶴見なんだけどさ!
メンバーの疑心暗鬼を煽って、内ゲバに導いた。
17巻の、質問箱出張版で、「現代だったら」って問いに鶴見は公安*3って書かれてるんだけど、……ああいかにも公安警察がやりそうな手口だ、とか思ってしまった(笑)*4

サンタヒゲの男はラッチ。彼を刺したのは有古シロマクル……のマキリ。

そういや先週こんなこと呟いてましたん。

鶴見「自ら皮を剥いで他人の生首にかぶせ」
いたいいたいいたいって!
彼の精神力を物語る。
のっぺら坊の顔、火傷じゃなかったのか。
のっぺら坊、目蓋もないもんな……
筋肉はほとんど影響しないように、特に頬の部分、喋れるように比較的浅い層だけまで剥いだんだ。
狩猟の達人だから、皮を剥ぐのは得意なんだ。
鶴見は目蓋がちゃんと残ってるから、ごく表層部分だけ。

*1:
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*2:事件の発生は1月だけど、アイヌが参加したのは2月10日以降。
遭難始末w付録.digidepo_844357.pdf - Google ドライブ
アイヌの捜索隊については、P.59~、P.164~あたりに。

*3:
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*4:かつての、公安警察と、過激派集団の、権謀術数と武力の抗争、仁義なき戦いと来たら……(Pixivで現パロ二次書くために公安警察について調べてるの……)