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日々是々

金神274話「こだわり」感想 ゴールデンカムイ

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最後の一文で全て吹き飛んだ……

なんでw
そこにww
勇作さんの名前がwww

もう笑うしかないって感じで。

いったいどんな関係なんだ。
杉元、尾形より先に勇作さんに会ってたとは。

最後のページ、なんだか恋人同士の別れのシーンみたいな。
忘れろと念を押すほどには、菊田と杉元、深い仲であるらしい。
二人の忘れ得ぬ関係がどうしても気になるじゃないか。

最後のコマの杉元、まだ十代かな。と言ってもせいぜい5-6年前、故郷に帰って出征するよりちょっと前くらいかねー。
恐らく、杉元と勇作はほぼ同い年か1才違い。
この頃には勇作さん、幼年学校か陸軍士官学校にはいたはずだし、もう軍人なんだ。

菊田「俺は地獄行きの特等席だ」
というくらいに強烈な罪悪感。
たぶんに、彼はこのころすでに鶴見の手下の工作員として各種工作に関わってるんだろう。
からし日清戦争にも従軍してるのかもだけど、単に戦闘ではそこまで強烈な罪悪感はないだろうしね?*1
音之進拉致監禁事件の前後かどうかわからないけど。
もしかすると、菊田さん、百之助の祖父母の失踪事件に関わってるんじゃないかって気がしてる。鶴見の謀略の一環で。

尾形、宇佐美、それに杉元と、各人の記憶に残る勇作さん。
物語開始時点で死んでるのに。

菊田さんハブに、複雑な人間関係があるようだ。

尾形と菊田は、なにやら秘密の仲間であるらしい。/……/そして菊田と杉元の旧知の関係とか。 菊田さんハブにした人間関係がありそうな。

金神269「ウイルクのやり方」感想 ゴールデンカムイ - day * day

さらに勇作さんまで関わるとか。
尾形-勇作-杉元の三角関係があるんですかっ!?
いよいよ、勇作さんの顔が描かれるのか?
尾形はなんらかの鬱屈があって、勇作さんの顔を思い出したくないようだけど、杉元はまた別の見方があるだろうしね?
今まで書かれた光の騎士みたいな勇作さんはあくまで尾形の目線だから、杉元はまた全然別の姿の勇作さんを知ってるのかも知れない。*2

杉元は、尾形と勇作さんの関係は知らない……?
尾形が花沢中将の息子だとは知ってる(→13巻)けど、花沢勇作が花沢将軍の息だとは知らない?

この時点で、杉元と鶴見は顔を合せてるのだろうか? だとしても名前は知らない。
もしかして、鶴見は、杉元と菊田、勇作さんの関係を全て知っているのかも?

今回は妙に死者の出番が多い……
江渡貝くん、熊岸、キロランケ、房太郎、それに勇作さん。
谷垣はなんとしてでも描きたかったんですね、先生。*3

久々の江渡貝くん、すごーくイイ顔してる!
彼がこういう晴れ晴れとした顔をするのも珍しい。
周り、死体だけど。
彼は真性のネクロフィリアなんだなあ……とつくづく。*4

熊岸の台詞は。*5
8巻、9巻と引きずってきた話。

ジタバタしてる鶴見は、脳がビジー状態の様子。
そうかー鶴見、論理的思考するときはジタバタするのかー……

男「不潔そうだから」
明治時代の兵士やその他の文章でも、下層民や、大陸の現地住民や、アイヌなどの異民族に対して、そんな記述がたまに出てくる。
相手を卑下するときに、不潔だとか臭いだとかいうのは常套句。
野蛮さ、未開というレッテルであるらしい。
明治維新のころでも、江戸の町はかなり臭かったという話(生ゴミとか下肥とか、長屋の隅に集積場作って回収に来るまで放置だし……)。それで西洋人にバカにされるってんで、都市の整備が進んだと。
当時の西洋の大都市、ロンドンやパリの下町も似たようなもんだけど、そもそも日本に来る西洋人は皆、中流以上の階級なので、地元の下町には足を踏み入れない。わざわざ、上流階級が貧民窟を見物する観光ツアーがあったというくらいには、上下の階級差が大きい。

*1:この際、戦地での民間人への暴力・加害行為は考えない事にする。

*2:同姓同名の別人の花沢勇作って説は却下。

*3:いや死んでないけど。

*4:彼の元ネタのエド・ゲインは、あくまで中年女性(の死体)にこだわってたので、死体というより女性への執着が拗れたんだろうな……対して江渡貝くんは死体そのものが好きであるらしい。

*5:
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