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金神278話「花枝子お嬢様と ふりちんノラ坊」感想 ゴールデンカムイ

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……タイトルがヒドイ。

のわりに、爽やかなハッピーエンドになってよかった。
主人公、ほぼ全裸だけど。

宇佐美と月島相手に(全裸で)バトってる杉元はさすが。宇佐美も月島も軍隊でかなり鍛えてるはずなんだけどな。
そういや、宇佐美、金的攻撃しないのね。

杉元と花枝子様の関係は、なんだか、後のアシリパさんを髣髴とさせる。
アシリパさんも、杉元に仄かな恋愛感情があるのは確かだけど、杉元はやはりアシリパさんの感情も逸らすんだろな……
後の花枝子様の隣にいるのはどうみても大河ドラマっぽい御仁。

鶴見が珍しく、完全に舞台に上がって白々しい台詞を吐いてるのに。
みんなが必死なのに、尾形だけ笑って傍観してる、って、イカニモ彼らしいんだけど!
彼はすっかり読者目線で第4の壁のこっちがわにいる。
255話で宇佐美の「銃が使えなきゃお前は何にも出来ない!!」って台詞、こういう場面が何回もあったんだろなー……尾形、銃ないときはなにもしないんだ……出来ないってよりかは……

尾形、宇佐美とのコマでは童顔なのに、杉元のコマだと一気に年齢上がるんだよな。
網走行で杉元たちとパーティ組んでたときもおっさんくさかったのに。

ところで、276話では尾形と宇佐美、帯革(ベルト)締めてるんだけど、277話以降はしてない。*1
軍服の構造がよくわからないけど、この帯革って、弾薬盒などを装着する役目なんだよね? つまり小銃の装備の一つ。
さすがに東京市内の街中で小銃を抱えて歩くわけにはいかない(彼らは北海道から出張してきてるんだし)から、銃は最初から持ってきてないのか、宿泊所に置いてるのか。
だったら帯革も要らない。
そして勇作さんも帯革してるけど、これ、本来は軍刀吊すためだよね。
杉元の着てる菊田さんの制服の帯革と、金具が違うのは、これも私物でオーダーメイドなんだろか。

276話、鶴見がいきなり拳銃(26年式拳銃ですかね)出してるけど、これ、どこに装備してたんだろ。*2
弾薬装填して1kg越えそうだから、ポケットに入れておくわけにいかないだろし、ズボンのベルトに吊ってたのか……

満を持して登場する勇作さん……なんで鶴見たちより後に来てるの……やっぱり電車乗り間違えたりとかしたんじゃないの……
この勇作さん、無駄にカッコよくて。帯革の高さが他の人と違うw

その後、勇作さんが尾形に敬礼してるのは、兄だと知ってるのか。
これが初対面のはず。
尾形の目がコワイ。
やっぱり、尾形、勇作さん個人に対して妬み嫉みがあるんじゃないの?
勇作さんて。愚かだったり邪悪だったりって、一般的に殺されるような理由は一切ないはず。だからこそ尾形に殺された。

花枝子様のエピソードはこれで終結なのかな。
杉元と菊田さんの話はもうちょっとありそうだし、菊田さんのエピソードはまだ続きそうな。

菊田さんが抱えてるらしい強烈な罪悪感。
きっとそれは、日清戦争での弟とのエピソードになるんだろうな。
この後、菊田さんは鶴見の配下に入って、(この話が1901年だから)1年後の音之進拉致監禁事件の陰謀にも関わるくらいの仲になる。

*1:
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*2:念為、当時は、現代ほど銃刀法がうるさくないので、割と市中に銃は出回ってたようだ。