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日々是々

金神281話「函館のひと」感想 ゴールデンカムイ

表紙はサブちゃん。

*1

五稜郭に集う面々。

焼きイカ食べたくなった――!
アシリパ「なんにも無い! イカに全然興味ないから!」
現代人からすると、イカってごく当たり前の海産物でウマーな食材だけど、アイヌたちはそう見てなかったのか。
そういや、アイヌクリオネにも名前付けてないし、もしかして、軟体動物は好まない? 貝は食べるようだけど。

尾形もキロも房太郎もインカラマッもいない。
なんてか。
安定感のある、良い子ばかり残った感じだ。
このメンバーで、いきなり裏切りそうなヤツっていない。
トリックスターがいなくなったのはちょっと寂しい。
アシリパさんと土方が最終的には対立しそうな気もするけど。杉元は、アシリパさんに、勇作さんの轍を踏ませたくないでしょ、絶対に。

鶴見隊にしても、宇佐美も菊田も有古もいない。
唯一、鯉登がどこまで鶴見に忠誠を保てるのかが気懸りだけど。もう心は離れてるし。

ウイルクたちの過去パートと、現代の杉元たちのパートにつながりは全くない。
せいぜい房太郎が函館の名を伝えただけ。

カレバラの事故、1867年なんだ……作中のリアルタイム(1908年)から41年前。
領事館、40年間放置??
現実の領事館の建物はかなり波瀾万丈なようで、何度も火災で焼失してるし、今の(作中に描かれてる)建物は実際は08年に再建されたものだそう。

五稜郭、そうか、現代の私なんかは、鳥瞰で五角形の星形を見慣れてるからわかりやすいけど、当時は見下ろす場所なんかなかった。(そもそも見下ろせるような場所に城塞は作らない)

まず40年前にロシア領事館に、そして1902年に五稜郭に、て、移されたのだよね。ロシア領事館の前はどこにあったんだ。
七人のアイヌ殺害事件は、苫小牧。函館の五稜郭から、かなり距離があるように思えるけど。

さらに、75トンの金を8人のアイヌだけでどうやって運んだのか……1人あたり10トン近いわけで。
何度も往復するしかないけど、1回100kg(手押し車とかソリとか使えば一人でも運べるよね?)で100往復、100kgといっても、金の比重は20近いから5リットル、小さいリュックくらいの大きさでしかないんだけど。鹿革のリュックで100kgの重さに耐えられるかな、それを担ぐことが出来たとしても、さして大きくもない荷物を重そうに運んでるから、かなり目立ちそうな。金に近い比重のものってそうそうない(現代だと、タングステン使った工具や釣り用の錘なんかが身近だけどねえ)から、関わる人たち皆、初めての体験のはず。
山の中ならともかく、函館の市街地だし……と思ったけど、ずっと東京近郊で住み続けてる現代の私は、函館というと北海道でも有数の大都市だし、都市というとみっちり人が住んでる、工場も商業地域も住宅地も隣接し合ってる感覚なんだけど、もしかして、当時の函館って人口密度低い? ヤケに重い荷を抱えたアイヌたちが、領事館~五稜郭の直線で7km、何百回も行き来しても目立たないくらいに??
皆、五稜郭に金が隠されていることを前提にしてるけど、もしかして、そこにもヒントしかないかもだ。

土方「そしてまた五稜郭から新しい夢が始まる」
しかし現代の私は、それが夢想でしかなかったことを知ってる。
この作品世界の土方は函館戦争を生き延びたのだけど、現代に繋がってるのだとしたら、蝦夷共和国は実現しなかった。

1867年のカレバラ号事件の後、領事館が閉鎖されて、アイヌたちが金塊を封印した……
キムシプ「ウェンカムイにみんな殺された」
平太師匠のエピソードがここに繋がるとするなら、ウェンカムイは、貪欲な悪神。
領事館の人たちか、当時のアイヌたちもまた、金のために殺し合いになったのか。

またあ?
40年前の人たち、1902年のアイヌたち、網走の脱獄囚たち、それに現在の杉元・土方・鶴見たちそれぞれ。みんな、金を巡って殺し合うってパターン?

鶴見たちはやはり列車で移動かな。
杉元たちを追い越せたとは思えないし。
最終ページの兵士達は、電報なりで集まって来た分隊かな。

今回から単行本29巻分になるのかな。
以前の作者氏の発言からして、30巻行くかどうかで完結らしいから、過去回などのエピソードで膨らんだにしても、もうそろそろ大詰めという感じ。
はたして五稜郭が最終決戦の場になるのか……?

*1:
函館の女