day * day

日々是々

金神294話「静寂」感想 ゴールデンカムイ

(二階堂の義足は右脚だと思う)

二階堂の左右よく間違われる気がする。
もしあの位置から右足で発射したら、杉元、脳ミソ吹っ飛んでる……

都丹、こんなにドラマチックに死が描かれるようなヤツだったのっ!?
周囲が明るく、白い闇の中に沈んでく。
乱戦のホワイトノイズかな。

このところのキャラの死の描き方があまりに定石通りで、物足りない気がしないでもない。みんながみんな覚悟決めてて。上エ地のように「死にたくない」って最後まで抗い続けるヤツがいなくなってしまった? 勇作さんにしてもさ。
神威(シンイ)の本来の意味は、圧倒的な神のチカラ、脅威だけど。
そのチカラに、皆、素直に従うようなヤツばかりだ……

一方で、真昼のはずなのに闇に包まれる、音之進少年。
直前まで軍刀奮って味方の先頭切ってたのに。
五稜郭は因縁の場所。鯉登にも、鶴見にも、月島にも。
拉致監禁事件は1902年だから、せいぜい6年前でしかないのに。*1
もはや鯉登に、かつて鶴見に対して抱いていたような崇拝はない。
むしろ疑惑と混沌。
この目の真っ黒な鶴見がホントに怖い。
月島はどうするのか。

ジャック・ザ・リッパーの犯行日時が20年前のロンドンの事件そのままだとすると、「5件目」は11月8日(恐らく1908年)の夜ということになる。
杉元たちも鶴見組もそう推理してその日にビール工場に集まってるはず。*2

  • 8日夜:249話~ ビール工場でのバトル、工場崩壊
     267話~ 1902年アイヌ殺害事件の真相
  • 9日朝:274話~ 汽車で札幌から函館に向かう。
     275話~ 1901年勇作さん童貞防衛作戦
  • 9日夕:281話~ 函館着、五稜郭で宝探し
  • 10日朝:284話~ 鶴見のモーニングコールで戦闘開始

25巻収録の249話は2020年36・37合併号*3なので、今回第294話まで1年以上50話近くかかってるけど、劇中では2日間経ってないっていう。26・27巻なんて、2巻で数時間の話。
その間に、宇佐美・房太郎・菊田・都丹が死んでる。
今回は恐らく30巻収録になるはずだけど、一体、何巻までこの日が続くんだ……
きっとまた誰かの回想がどっかに入りそうだし。

.
.
.
.
.
.
.

巻末の今週の質問、「個人的ベストバウト」
私は、「サムライ7」3話のカンベエ×キュウゾウのチャンバラ! あのシーンであのアニメにハマったしお侍さん熱が上がったようなものだし。
あと「スターウォーズ1 ファントムメナス」のダースモール戦とかね。ダースモールがとにかくカッコイイ。
ごくごく個人的には、FFXIで強烈に記憶に残るベストなバトルが何度かある……特別なHNM戦とかでなくて、日常的なレベル上げで。

*1:あのときこの場所にいたはずの鯉登パパも菊田も尾形もいなくて、もうこの3人だけ。そういや拉致監禁事件、ロシア領事館で擦れ違ってたウイルクたちもみんな死んでる。

*2:ジャック・ザ・リッパーの「公式の5件」は(ロンドンの事件は1888年)、8月31日/9月6日/9月30日×2/11月9日(それぞれ死体の発見された日)。225話で啄木が土方に話してるシーンは9月7日、精子探偵(238話、239話)は9月29日の夜ってことに。(とはいえ北海道にオオハクチョウが来るのは10月以降らしいけど)

*3:8月6日発売