金神手芸部。
最近、レジンにハマってる。
っても、オサレなセンスがカラキシなので。
とりあえず、どういうことが出来るのかって、技巧をいろいろ試してみたくなる。
やっぱ尾形つーとこういうイメージなんだよなあ。
(相変わらず写真がヘタなのはほっといて……iPhoneで適当に撮ってるだけだから)
例の38弾(互換)から型取りして。
蝶は、封入パーツやらネイルアート用のシールやら。
黒や赤のは、蝶のモールドから別整形して、ネイルカラーで着色したものと。
あと、グリッターやら、メタル系のネイルやら。
基本は百均グッズですね……
レリーフ状の半立体の造形に決めて、裏を平面にしてゴールドのパウダーとネイル塗ってるです。
封入の立体感出すために、パーツを数段階に分けて注型・硬化してる。
UVレジンは硬化が早いので多段階で造形しやすいのが良いですね。
これ2液式だと1段階ごとに何時間とか言いやがるし。
UVランプ、UV-LEDライト、エンボスヒーター……
目的があってレジンクラフトやろうとしたら、それなりに道具揃えたほうがイイと悟る。
それから、工作用に従前持ってる工具。ヤスリ、ニッパー、カッター、その他、その他。(いろんなクラフトに手を出してるので、工具はやたら揃ってるのだ)
型取りに使ってるのは、おゆまる(無色)。
60℃くらいで軟化するポリエチレン粘土っす。
湯煎で溶かして原型に押し当てて型取り。
おゆまるの利点は、失敗したらまたすぐにやり直せる点と、透明なのでUV透過する点。
「スーパーボール作りに」って売られてるだけあって、硬化後の弾力性も高くて型を外すのも楽。
カッターやハサミで切れるし。
金属やアクリルには接着しないので、金属パーツからの型取り、レジンの注型に便利。
しかし、熱してる状態だと同じポリエチレン素材のシート(要はクリアファイル)にくっついて、冷めても取れなくなるっつー。ポリエチレンって、薬剤耐性が強いので作業中の下敷きに使うんすけどね。
このへん、樹脂素材の特性の面白いところ。(ちな、サランラップは付かない)
あと、繰り返し使ってると、気泡が入って半透明になって柔らかくなりすぎる点も。
完全に冷めてから原型を外さないと、あっさり歪むのが、さらなる注意点だ。
プロのモデラーの人がコレで凝った型取りしてるの拝見して、可能性の眺望が広がったわ。
それまでは半分しか型取りしてなかったけど、まるごと型取りして注型してみたのがコレ。
キレイに細部まで取れてるのよ……おゆまる、ナメてました。
弾丸のお尻のリムまでキッチリと。
試しに作ってみたから、ほんとはもうちょっと、封入入れたほうがイイカモ。
これは立体の造形だから、背後から着色ってわけにいかないので、デザイン考えないと。
でもコレ、どうせ練習だからって安いレジン液使ったら、やけに硬化時の発熱が高くて、おゆまるが溶けるの;;;;
完全に溶けるわけでもないけど、表面がザラつくし、型から外しにくいし。
他のメーカーのやつ(太陽の雫とか、百均のとか)では無かったので、やっぱりこのメーカー製品の特性らしい。
尾形のイメージに煮詰まったので、次は鯉登君。
完成(予定)図。こういうのを作りたいのよ。
いわゆるアクキー、アクリルキーホルダーを自作してみたくなったのですね。
2×3cmの長方形の市販のシリコン型使う。
(もっと大きいのでもいいけど、たまたまこの型が手持ちにあったので)
まず、濃紺のレジン液を作る。
色料。
専用の染料高えよ、ってんで代替品を(手近で)探してみる。
まず万年筆用のインク。
手持ちの、パイロットの常用インクや色彩雫や、中華の汎用カートリッジの黒インクをためす。
水性だから完全には混ざらない模様。でも概ねキレイに色が付く。
WEBで裏技的に紹介されてた、百均のプリンタインクの詰め替えボトル。
確かに液体の色料でこの値段は格安だわな……
4色のCMYKで調色できるって利点が。
でもね、この季節、近所の○イソーには詰め替えボトルは売ってなかったよ……
ネットで適当に買ってみたら。
……あ、これ、顔料インクじゃん……不透明だった……orz
粒子がハッキリ見えるくらい。
プリンタのカタログ見ても、染料か顔料かハッキリ書いてないんだよなあ。
調色にはポリエチレンのタレ瓶が優秀。
最小サイズのは混色に使えるし。
あのボッタくりな調色パレットでなくても、同じくらいの大きさのタレ瓶2つに切っても大差なくね……?
こうして作ったインク、レジンに混ぜるのに、少量だと色つかない、多すぎると硬化しづらくて樹脂の強度下がる……
などなどと。
いくつか試行錯誤した挙げ句。
コバルトブルーの、最初から色の付いてるレジン液をまずベースに、1ミリくらいの厚さで。
ちょっと厚めに。どうせ後で削るから。
その上に濃紺で着色したレジンを、複数回にわけて硬化(いっぺんに厚く作ろうとしても透過悪いので固まらないことがあるの)
注型のときに、エンボスヒーターで暖めると、レジン液の流動性が高まって扱いやすい。気泡も消えるし。
これは市販のシリコン型だけど、おゆまる型でも、多少はヒーターに耐えるよ。
とはいえ、レジン液にも表面張力があって平面にならないので、硬化した後、耐水ペーパー(耐水性の紙ヤスリ)で削る。
耐水ペーパーで水で濡らしながら削らないと、樹脂の粉塵が飛んでイヤンなことになるの(FRPで大型の造形やる人なんかは塵肺対策にマスクで完全装備してたりするもんね)。
#240→400→800と番手を上げつつ、ひたすら磨く。パーツが小さいので手を削らないように注意だ!
モデラーの人に伺うと、#1500まで上げてコンパウンド3種と仕上げのワックスで、クリアパーツのフィニッシュはカンペキだそうだが、まあ、まだ仕上げまでいかないので。
#800くらいで止める。
実は、表裏別々の作品なんですけどね。
こういう裏表で作って、カンつけたいなあと。
表が軍帽のデザイン。
マステ使ってネイルで黄色の帯描いて、ネイルのゴールドラインと星形のスタッズでそれっぽく。
おおおオサレなのを見かけるとついつい買ってしまうけどロクに使い道のないマステ、本来のマスキングテープの使い方をしてるじゃん!
ネイルカラーの便利なとこは、失敗してもリムーバーですぐ剥がせる。リムーバーは主剤がアセトンで、アクリル樹脂のレジンはちょっと耐える。ネイルカラー拭き取るくらいなら大丈夫。
うーん、スプレー吹いたほうが均一にキレイにできる気がする。
裏は、鯉を金の箔押しで。
PCで、広重の江戸名所図会・駿河台から図案作ってレーザープリンタで出力して転写。
スタンピングリーフで箔押し。
これスゲエ。
レーザープリンタやコピーなんかの、カーボントナーの出力を、まんま、箔押しにできる。安い家庭用プリンタの解像度くらい余裕なほど、かなり細かいデザインまで可能なんすよ。
しかもいろんな素材に箔押しするためのノウハウがある。
あとはカン(ヒモなんかをつけたりするパーツね)つけて、最後に、表面に無色のレジンでコーティングして、仕上げしたら完成。
……の予定。