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日々是々

金神アニメ#7の感想。

■ 錯綜

今回は原作で短いシーケンスの連続で慌ただしいのでどーなるのかと思った。

谷垣の左手、銃剣貫通してるよな、骨までぶった切ってる様に見えるんだが……

マタギは罠や毒矢を使う猟は外道として忌み嫌うのだそうで、だから谷垣は、鹿垣だのアマッポだのには不慣れなんだね。
マタギアイヌ、同じ狩猟民でも、やり方がまったく違うのがオモシロイ。

そういや、縛られて木から吊される、て、アシリパさんが最もヒドい目に遭わされてるシーンなんだよな……w
(もっと幼いときにヒグマと戦わされるって下りと双璧だ)

リュウが。
前は狼のニオイに怯えてたのに、二瓶を守ろうとして二頭の狼に敢然と対峙してる……!*1

レタラのファミリー。
親友だと思ってたのに、久しぶりに会ったら嫁さんがいて子供まで出来てるって。
……まるでどこかの捨丸みたいだ。*2

刺青人皮の説明とか、5年前の事件の詳細もカットだな。
アイヌ料理の説明はきっちり入ってるのは嬉しい。

負傷前の鶴見、やっぱり二枚目ではあるんだよな。凜々しい壮年の将校という風な。
日露戦争、第七師団が現地到着してから二〇三高地奪取まで1週間なんだ。
その間に半数が戦闘不能ってんだから凄まじい。

花沢……ん、「参謀長」?
旅順戦のころは、師団長でなくて参謀長って設定になってるん?
原作でもそうなってるな……
師団長と参謀長の兼任ってしないよね?? 師団長から参謀長になることってあるんか? そもそも第七師団が大陸に出兵したのは旅順戦始まってから後だし、戦闘中に参謀長を更迭することもないだろうし。
ゴールデンカムイ」では軍人はほとんど全て架空の人物に置き換えてるけど。
花沢幸次郎中将は、史実の(第三軍司令官)乃木希典・(第七師団長)大迫尚敏・それに(第三軍参謀長)伊地知幸介まで混ぜたような、ある意味、金神の軍人の中で一番のキーパーソンだから……彼が話題に上るたびにナゾが増える。*3
このへんどうなってるんだろなー

鶴見の演説。
今回、いちばんに期待してたりしたんだ。
このシーン、原作は明らかにヒトラーの演説の映像が元ネタになってるんだけど、どう再現するのかと。
アニメでシンメトリーの構図になってる! 振り付けは元ネタまんまだ。
洋平の死体を検分するときもそうだけど、鶴見が正面図からシンメトリーに描かれることがあって、これは原作にはほとんどない絵だ。
正面図から手を片手ずつ振る動作が、芝居がかってて、ラスボスぽい貫禄出てる。

オオワシ猟のエピソードはカット、じゃなくて、単行本15巻の特典に回されたそうな。
白石が小樽で遊ぼうとした資金源なのに……w

小樽の土方一行。 永倉が、モロに、モーランド・ホームズ*4で、余計に凄みが(笑)
もうちょっと好々爺のイメージだったんすけどね……

白石と牛山の鬼ごっこ、牛山の大雑把さに比べて、白石、細かいwww

そして今回は、白石が浩平達と遭遇するとこまで。
次回予告、え、「殺人鬼の目」って、オリジナルのサブタイだ。
「目」なんだよお、辺見ちゃん。

このぶんだと、シーズン1って、キロちゃん出てきて「網走行こうぜ」ってとこまでになるのかな。
殺人ホテル篇でシーズン終わったら、スッキリしないよねえ。シーズン2の初回ならわかるんだけど。
用心棒篇は番外になるようだし。
殺人ホテル→蝦夷地ダービー→三匹の熊、って、土地が決まってるからエピソードの前後は変えられないし。

*1:以前にテレビの動物番組で見た――実験で、動物園から貰ってきた狼の尿を街の電柱に塗っておくと、散歩で通りかかる犬達がみんな怯えて避ける。中で小型のチワワだけやたら吠えてたけど。どの犬も、クマの尿には逆にファイト燃やすんだ。

*2:→『かぐや姫の物語

*3:彼の「手紙」はホントは誰が書いたの? とか、彼の死はいつの話なの? とか。

*4:『エレメンタリー』って洋ドラに出て来る、怖い組織のボスの声を、永倉役の菅生隆之氏が当ててる。