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日々是々

尾形の銃について。 ゴールデンカムイ

(私はミリオタでもガンマニアでもなくて、只の尾形ファンなので、いくつかの文献やWEBサイトで調べただけなので、訂正個所などあればお知らせ下さい。)

アニメの監督の難波氏が斯様なことを呟かれてまして。

尾形の銃について、このブログへの検索ワードにも上がってたし(→2018年11月のアクセス解析 - day * day)、補足しておくと。

  • 1巻4話:聯隊で支給された三十年式小銃>アシリパさんの罠で巻き上げられる。たぶん杉元がどこかに隠した。
  • 5巻43話:鶴見の元からちょろまかした三十年式小銃>この後しばらく使ってる。
  • 8巻77話:南部式自動拳銃も標準装備らしい。→南部式自動拳銃 - MEDIAGUN DATABASE
  • 10巻99話:杉元が第七師団兵から奪った三八式小銃を、更に尾形が自分の三十年式と無理やり交換した。>これ以降ずっと三八式。
  • 16巻159話:ウイルタの人からベルダンM1870借りてる。(163話まで)
  • 19巻188話:三八式は間宮海峡にポチャ。
  • 22巻215話:ヴァシリに射殺された兵士の死体から、三八式と弾薬など装備一式を奪取。
  • 26巻252話:ヴァシリに銃壊される。
  • 26巻253話:宇佐美が落としていった三八式を入手。
  • 309話:杉元と絡み合ってるうちに三八式は消えて三十年式に。これは99話で杉元に押し付けた個体。
  • 310話:その曰く付きの三十年式で自分の左眼を撃つ。

三十年式と三八式の大きな違いの一つは、三十年式実包は弾頭が円くて(=貫通力が低い)、三八式実包は現代のライフル弾同様に尖頭弾ってことのようだ。
(小銃本体は、機関部にダストカバーがついたのと、あとボルトの部品点数が多少減って簡易化されたくらいで、銃そのものの性能はあんまり変わらないと)
更に炸薬が2.07g から2.15 gへ増量、逆に弾頭重量は10.5gから9.0gに減量してて、諸々で初速が700m/sから762 m/s に、1割近く増してる。

三八式小銃は三十年式の実包も使えるけど、逆は無理だそうで。
炸薬のエネルギー増(三十年式の2572.5 から三八式で2613 J に増加)に銃身が耐えられないのか、薬莢の形状が微妙に違うせいなのか、とにかく、三八式は上位互換なのですね。

尾形、225話まで、三八式実包は旭川で最初に装填されてた5発しか持ってなかった。
当時、三八式小銃も実包も最新式で、全師団に配備が終ったくらいの時期だから、三八式の実包が市販されていたのかどうか。

だから、山越え~温泉全裸バトルの間に三八弾は撃ち尽して、網走では三十年式実包を装填してた。
それで、のっぺら坊の体躯を貫通するときに、弾道が逸れて杉元には当らなかった、と。

樺太篇でもずっと三十年式の弾のはず。

ガンマニアな尾形による解説は、以下。

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ゴールデンカムイ12巻)

f:id:faomao:20181227233556p:plain
ゴールデンカムイ14巻)

■ 参考。