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日々是々

金神127話「本当のチタタプ」 ゴールデンカムイ

チタタ

タイトルが「黄金神威」。
11巻の表紙、アシパさんになったのね。
なんか意外。

念為。
扉の白石は、ジャッキー・チェン『ドランクモンキー酔拳』が元ネタよ?

鮭のチタタ
なんでチタタっていうと、杉元、ハイテンションになるんだ。
夏太郎もチタタプ

和泉守兼定でチタタしようとするチカパシ……
日本刀ってテンション上がるよね!
(でもこれ、後できっちり脂落とさないと赤鰯になるよ……)
土方ジジィ、子供にはとことん優しい。

そして、尾形がついに「チタタプ」!
今回、彼の台詞これだけ。
打ち解けてきたのか根負けしたのか。
保護した元野良猫が、なかなか懐かないで荒ぶってたのが、いつのまにか側で寝てる、みたいな。
尾形も「チ(我々)」に加わって、ようやく「本当のチタタ(我々が刻むもの)」(→1巻)

はしゃいでるアシパさん。
声(というか写植文字)の小ささに表れた尾形のプライドを慮って静かに見守る杉元、谷垣、牛山が優しい。
杉元も谷垣も牛山も、尾形のプライドが山のように高いの知ってるもんね。(杉元に助けられたときに素直に礼言わねーし、ヤマシギの件もあるし、谷垣は長い付き合いだし)
このプライドって、尾形が見せる希有な「人間らしさ」の1つではある。*1
たかが「チタタプ」の一言なんだ。そんなのに拘っちゃうなんてプライドというにもアホくさいんだけど、そういうケチなプライドみたいな、漢心の機微は、小娘にはわからん。
で、3人が、アシパさんにそういうこと説明しないのも、また漢心なんだよなあ。
猫にそっと毛布掛けてやるカンジ。

アシパさんは、小娘ゆえなのか「神の子」ゆえなのか、そういう、ちょっとした機微を無邪気に踏みにじることが、しばし、ある。*2。きっと彼女の中には、そういう曇った感情はないのだろう。(杉元の女性関係に関しては別)

このへんの、「女子供にわかってたまるか」みたいなヒネくれたドラマって痛切で燃える。そしてそこに漂う漢らしさのダメな部分に萌~*3

杉元、チタタの件で夏太郎や谷垣にはウエメセになってるじゃん? なのに、尾形には思い遣ってる。
もしここでアシパさんがいなかったら、杉元たちが「お、尾形、やっと言えるようになったな」などと上から目線になって、それじゃあ尾形がまたヘソ曲げるじゃないのさ。
小娘のアシパさんだからこそ許される。
2コマもかけて、一人ではしゃぐアシパさんと無言の男達を対比させてるのが、巧妙だ。尾形のプライドと、それを守ろうとするおっさん達の絆を露わにしてる。

なぜか、尾形って、愛されてる……なんでみんな山猫にそんなに優しいんだよお。
冷血漢だよ? 親兄弟戦友へーきで殺す奴だよ? 陰謀仲間の上官も裏切る奴だよ? 愛想ないよ? なのに人殺すときには嬉しそうに笑ってるサディストだよ? ヒゲ面のおっさんだよ?*4

いや、いや、いや……
それでも、彼には、強烈な魅力があるのだ。

尾形は冷血だけど邪悪ではない。一般的に他者が期待しちゃうのとは別の形だけど、良心というか、自分なりのルールがあって、それを裏切ることはない。冷血なエゴイストゆえの純真さとでもいうか。
鶴見の元を逃げ出したのは自分を裏切れなかったからなんだろう――月島みたいに面従腹背でいることはできなかった。

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ってさああああ、死亡フラグ立ててんじゃないよ!?

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今回はチタタに銃剣使ってないな。
この時も尾形の背後にしっかり38式。

そういえば、アイヌのチタタと、和食のタタキって、語源は同じなんだろか?
アジのタタキとか。ナメロウともいうけども。
生魚をミンチにするのは寄生虫対策って理解できる。叩く時の擬音が正に「タタ」なんだろうなあ、とも。
カツオのタタキも、一般にはサクの表面を焙ったやつをいうけど、元々は、ミンチいわゆる「タタキ」にして、表面を軽く焙った調理法なんだよな。

鮭のフルコース。
お粥とかマッシュポテトとか。生鮭の焼いたのとか。
ふつーに定食メニューっぽい。
味の想像が付いて、素直に、美味そーって思える。

土尾クラスタ*5の呟き見て気付いたんだけど。
この饗宴のシーンもまた興味深いな。
土方は、永倉・夏太郎・尾形の3人に背を向けてる。ってことは、この3人のことは信用しきってる、少なくとも自分を裏切ることはないと信じてるんだよな。
永倉は昔からの盟友、夏太郎は忠実な崇拝者、尾形は用心棒って契約上*6
対して、牛山や家永には相対してる。彼らのことは信用してないようだ。牛山はあくまでカネのために協力してるってカタチだし、家永はw 
また、谷垣一家も正面奥ってことはあんまり近くもないし信用してもない、杉元達は横に置いてる。
杉元やキロ、家永は全員を正面に置いてる、心の底では誰も信用してないんか。谷垣たちもだ。
アシリパさんはキロのほうを向いてる……ってことはキロを信用してない?
牛山が家永に背を向けてるのは、信用してるのか。
永倉が、尾形に顔向けてるのって……やっぱ6巻で殺されかけてて、単に尾形の都合で――土方に自分を売り込むって――殺されなかっただけだし、そりゃあ信用しきれんよな。このへん、土方とはまた別の思惑が。*7
尾形にしてみたら、永倉や夏太郎は眼中にないのか。

饗宴といや、81話の「最後の晩餐」を思い出すけどさ。

……あれ、白石、啄木、都丹がいないな。白石は後からやって来るけど。
白石と啄木は遊郭行ってたのか。啄木はきっと流連だな……
都丹は、さすがに、アイヌコタンには居辛いんだろか。

さっそくインカラマッを口説きにかかる牛山。そういや一行で唯一の落しお年頃の女性でした。
でも谷垣との仲に気付いてあっさりスルーする。
牛山って男女の機微に悟い……マジ紳士……

インカラマッの話。
うーん、未だに、インカラマッって信用出来ないんだよな……
多弁な割に目が笑わないから?

谷垣の結婚の約束って、これもまた死亡フラグじゃん……*8

彼女の話によれば、鶴見は、のっぺら坊はウイルク(アシパ父)ではないと思ってる、ってことに。
のっぺら坊が「キロランケの仲間」だとすると、大陸から渡ってきたのは、ウイルク・キロランケ・のっぺら坊の3人(もしくはそれ以上)ってことになるよね?
インカラマッの過去の話にキロランケは出て来ないし、キロランケは(7巻まで)インカラマッに会ったこともない、アシパさんは父からインカラマッの話を聞いたことがない……
だいたい、「ウイルク」の名前を出してるのは、インカラマッだけで、アシパさんもキロランケもその名前を一度も口にしてない。言わずもがな、ってことかも知れないが。

鶴見はキロランケのことをどこまで知ってるの? 第7師団の工兵隊にいたことは最低限知ってるんだろうけど。キロが「アイヌの金塊」にどういう関わりを持ってると、鶴見は思ってるのだろう?
そして、鶴見がインカラマッと接触した理由も謎。

インカラマッは、のっぺら坊がウイルクではないこと、ウイルクが死んでることを確認するために網走に来たのだよね? 鶴見が「谷垣を利用しろ」といってるのはそのことらしい。
たまたま、アシパさん一行が金塊探しの過程でのっぺら坊に会いに行く話になって、インカラマッがそれに便乗することになったけど、それまで、彼女はどこでなにをしてたんだろう? 5年前のアイヌ惨殺事件まではウイルクは小樽にいたのだし、一度も会いに行かなかった?

そして、谷垣とのケコーンフラグ立ててる白石www

門倉さんの事情。
門倉って関東に多い名字だしなー。
多分、彼も、ちょいちょい外に出て、土方と連絡取ってたんだろう。
次の新月は再来週て言ってるな。男だけの露天風呂入浴シーンのときが月齢26くらいだから、それからもう2週間くらい経ってることに。

……そういや、117話で宇佐美くんと連絡とってた鶴見の部下達は、引き続き、近傍で網走の監視してたりするんだろか。

*1:彼のプライドの高さに惚れたのは用心棒篇の終盤。鶴見に追われて土方組に逃げ込んだようなものなのに、実力を見せつけてから、土方に「腕の良い用心棒」といって売り込む。単に売り込むだけならせっかく手に入れた刺青人皮を渡す必要ない。要は人皮に自分の腕をつけてそれらと引き換えに土方に保護求めたのを、あくまで、用心棒って言っちゃう。

*2:例→「杉元は銃が下手くそだから妬ましいな」

*3:それが、成人男性の仲間意識故なのか、旅の仲間故なのかはよくわかんない。男心だ、と言われてしまうと、私にはワカラナイことになってしまうが。

*4:推定年齢26・7だけどさ。

*5:うん、まあ、そういうクラスタもあるのだ。

*6:用心棒の名目で置いてるんだから、背中を預けられなくてどうすんだって。

*7:尾形はあくまで土方の「用心棒」であって。

*8:仕込みも済んだことだし?