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日々是々

金神197「ボンボン」感想 ゴールデンカムイ

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faomao.hateblo.jp

なんでまたこんな展開に。
尾形、もう、顔違っちゃってるし。

尾形、ロシア語出来るんだ。鶴見の部下だしなあ。
鯉登に銃突き付けてる尾形、……もしかしてノーパン?

なんてとこに注目して現実逃避したくなるくらい、また、衝撃の展開ですよ。
尾形、いったい、なにがしたいんだ。全方面を敵に回そうとする。
病院連れてくと大暴れするって、猫か。
……猫だった。

≡ΦwΦ≡

絶対に折れないあたり、彼というキャラなのだな……*1
いやほんと、なにがしたいんだ、尾形は。
逃げるにしてももっと回復してからとか、機を伺えばいいのに、今の状態だと、出来るだけ多くの人を殺して自分も死にたがってるように見える。(そもそもアシリパさんとの対立も、皆の希望を奪おうとしたってことだし)
彼にはまだまだ語るべきことがあるのに。

尾形「Барчонок(ボンボンが)」
て、なんでロシア語。
尾形から鯉登への罵倒が「ボンボン」って。尾形はそれほど出自にコンプレックスがあるのか。
自分も将軍の息子なのに捨てられたから?
鯉登は鯉登で尾形のこと山猫とか言ってるので、差別と偏見むきだしで互いに互いの出自をディスってる。*2
鯉登に向けてるのにロシア語なのは薩摩弁に対抗してかな?
鯉登はロシア語わからない模様。陸士で習わなかったの? 鶴見、月島、尾形の3人がロシア語で話してると鯉登は蚊帳の外に置かれることになる。ロシア語グループが一番にコアな陰謀仲間なんだろうか。
でも鶴見、英語ドイツ語ロシア語中国語フランス語は出来そうなマルチリンガルなのに、薩摩弁は出来ないていう。

一方。
杉元「なんとか助けられないか」
って言ってるのは、きっとアシリパさんの望み。
杉元は、感情的には尾形を殺したいけど、自分の良心をアシリパさんに委ねてるから、彼女の願いは無視できない。
といってもできるだけアシリパさんの願いをかなえたいというより、自分の良心をアシリパさんに仮託してるんだ。杉元は、本来は、人殺しに強い罪悪感を抱く「普通の」人なので、尾形を殺したいって感情を抑えるのに、アシリパさんをダシにしてる。
尾形の逃亡に気付いた杉元の顔!
彼がこんな顔をするのも初めてだ。
杉元と再会したときの尾形、彼に珍しい恐怖の表情を浮かべてたけど、今回の杉元も驚愕と恐怖を浮かべてる。互いに互いの凶気と戦闘力をわかりきってるゆえに。
恐るべき敵の死を半ば予想してたこと、それを裏切られたことへの、驚愕と恐怖。この二人も対等で対立し合ってる、「殺し合いという名の性行為」象徴するコンビだ。

ファンが待ちわびた、鯉登の過去話が来ましたよ。樺太篇はやたらと回想話多い。月島、尾形、ウイルクやキロランケ、鶴見と来て鯉登。それぞれの過去を辿って今に至る。

鯉登の音ちゃん14才。……髪型のせいもあるけど、今とあんまり変わった気がしない……
鯉登、1884-5年あたりの生まれと思われるので、このエピソードも1898年あたり。
ドディオンブートンのトライクも1898年発売だそうだし。
あれ、陸軍幼年学校入ってる歳のはずだが(地方、中央合わせて、13〜18才程度)。髪が長いから、この後、幼年学校入るのかな。

鯉登が乗ってると、なんだか幼稚園児が三輪車乗り回してるように見えないこともないけど。
これで240ccだから今だと要普通免許(自動二輪でなく、普通車扱い、いわゆるオート三輪だね、きっと。)。当時は自動車免許なかった。*3
家から持ち出したバイクで校庭走り回ってるってDQNか。
14歳の幼稚園児か。

まあ最高出力1.75PSなんて、今のCBR250RRなんかと較べたら、オモチャみたいなものだけど。*4
しかも坂道苦手ってトルクも弱い。

交差点で前方不注意で相手転倒させてるので、立派な交通事故じゃん。
きっとここは四つ辻だろう。

この謎の紳士が鶴見っていう。
え、鶴見、この頃から鯉登にツバ付けてたのか。鶴見はショタ属性もあった。
尾形より先に会ってるのに、尾形は工作員として汚れ仕事もやってる、けど鯉登はそこまでは関わってないらしい。
そのへんも尾形の不満があるんだろか。
月寒の郷土菓子。
日清戦争後に、鶴見は新発田聯隊から札幌へ異動したようなので。
西郷さんの墓参りに来たのか。当時はまだ、第七師団長は花沢じゃなかったはずだけど、次期師団長に会いに来たのかもね。

鯉登、なんだか上に兄がいて末っ子って気がしてたので、ああやっぱり、て。
兄もあの眉なのか。鯉登パパももしかして同じ眉なの?
兄は日清戦争で戦死したのかな?
親は優秀な兄のことばかり気に掛けてて、弟はちっとも構ってもらえないで拗ねてる、てパターンですかね。*5
親から無視されたっていうのなら、ケースは違えど、尾形と同じ寂しさを味わってることになる。
この鶴見との出逢いがきっかけで、幼年学校入って軍人になる道を選ぶのだろうか。
鹿児島で、冬でもないのにスタンドカラーきっちり閉めてるの、育ちの良いお坊ちゃまって感じ。

20巻の後半は、どうやら、如何に鶴見が鯉登の音ちゃんを籠絡したかという話になりそうな。
そして尾形の運命や如何に……!

*1:迷い込んできた黒チビ、一時期、家で飼ってて避妊手術までしたのに、家出して、庭に住み着いたまま、家に入ろうとしない……人が近づくと逃げる……でもメシは食いに来る……

*2:花沢将軍、史実の大迫尚敏をなぞるなら、男爵なので、嫡男だったら百之助が爵位を継げたはずなんだけどね。当時は妾腹の庶子が嫡子になることも珍しくなかったし。

*3:日本で運転免許の制度が出来たのは1903年だそうな。

*4:私は以前、CBR250RR乗ってた。今はジャイロがちょっと興味あるw 250ccに改造してる人いるんだなあ。

*5:『スタンドバイミー』の主人公を思い出す。両親は優秀な兄ばかり褒めそやしてて、弟である主人公は無視される。事故で兄が若くして死んでからは、親は兄の死を嘆くばかりで、主人公はまるでいないかのように扱われるという。