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日々是々

金神214「雷型駆逐艦VS樺太連絡船」感想 #ゴールデンカムイ

faomao.hateblo.jp

引続き、氷海のおっかけっこ。

鶴見www なんでwww
最近の鶴見、化け物じみてるwwwww
鯉登パパ、すっかり取り憑かれてるしwww

鯉登パパ、大事な息子傷付けられた私怨も大きかろう。
鯉登パパが海の将軍らしいところも初めて。

俯角-10度で25m先を撃てるってことは、砲台の高さは海面から4.4メートル?*1
意外と低いような、でも小型の駆逐艦だとそんなものかも知れない……

鶴見「ゆっくりと話したいことがあったんだがな…」
って気になるじゃないのさ。
アシリパさんが知りたいことの多くは、たぶん、鶴見が知ってる。
5年前の事件の真相とか、かなー。
アシリパさん、幼い頃に鶴見に会ってそうな気がする……「長谷川さん」がウイルクの元に尋ねてきてさ。それがウイルクとキロの離別の原因になった、とかね。
鶴見は、アシリパさんがウイルクの娘だと知ってる。
そもそも、アシリパさんの日本語って、元は長谷川さんがウイルクに教えたものだし。鶴見=長谷川さんの娘もアシリパさんと年がごく近いし。鶴見って、アシリパさんのゴッドファーザーみたいなものかも知れない。
アシリパさんは気付いてないけど、鶴見との縁は深い。そりゃー鶴見からしたらいろいろ積もる話もあるだろう。
先刻までの、鯉登パパ操ってたときの悪魔じみた顔から一変して真顔になってるし。
てか、なんで汁が出てるの。

だけど、アシリパさんは結局、なにがしたいんだろう。
最初は父の敵を討ちたい、それから父の死の真相を知りたいといって、今はアイヌ文化を保護したいって話に?
共通してるのは、自分のルーツを大事にしたいってことかな。
しかし「女の仕事」をしないで山で渉猟する少女は、伝説の中にしか存在しないし、物語や文化を残すのは文字で書き記すのがベストだし、刺繍などの「女の仕事」はそれこそ、文字に準じて文化を後世に伝えるメディアなのにね。
民族運動とはいっても、武力闘争にどれだけ効果があるのか、そのへん、かつてのウイルクや、キロランケやソフィアや土方は読み違えてる。武力衝突になったら、少数民族が帝国に適うわけがなくて、最悪、民族浄化にまで至るし。
帝国の最大の強味と同時に弱みは、その人口の多さで……帝国のマジョリティに対して存在を知らしめる、それも武力でなくて対話の相手として認識させることが、民族運動、マイノリティの採るべき方策なのではないか?

雪原にカモフラした杉元一行。
そういや動物の冬毛と同じ理屈だ。
なんだかマトリョーシカっぽい、アシリパさん。

流氷ってそんなに信頼できるものなんか。

ヴァシリ、あっさり溶け込んでて、網走篇までの尾形のポジションになってる……
彼も脱走兵なのか……尾形もだけど、狙撃手って脱走するのが常なのっ?
単独行動が得意だから?*2

クリオネ、懐かしいwww
20年くらい前、流行ったよなー
バッカルコーン
私もマイブームだった……
HPのトップに使ったりとかさ。*3
「少女世界」については→

もう当時から、クリオネ、知られてたんだなー

アイヌ語クリオネを表わす名前がない、ってのは、意外と深いハナシかも知れない。
アシリパさんも、今までに何度かクリオネを見ていたはずで、でも、食べないものには関心を持たなかった。
アイヌの)物質世界は、恐らく、目に見えるものは、食べる(役に立つ)物/害になる物/どちらでもない物、で分類されてて、最後の毒にも薬にもならない物は名前をつけないのだろう。カムイの概念にも通じる。
名前がないということは、関心がないってことだよね。役に立つ物は獲る、害になる物は排除する、どっちでもない物は触れないでおく、って知恵かも知れない。直接に害にはならないけど、後々、なにかの役に立つかも知れないし。

一方で。
白石「可愛いんだからつけてあげて~?」
「可愛い」って精神的な利益があるのだから、名付ける意味もあるんだろうか?
名を呼ぶことは相手を所有し、支配することでもある。だから世界各地の多くの文化で、個人の「真の名前」は隠して、悪意を向けられないようにする。*4
近代以降の学者たちが、世界中のあらゆる生物に名前を付けて分類したがるのも、すごい情熱で。自分の日常生活には一生関わりのない、地球の裏側の生き物にまで、学名をつけようとする。根底には、神の創造した世界の全容を知りたいって、宗教的な情熱と傲慢さがあるんだろうけども。

ちなみに、クリオネについて。

「家庭での飼育は難しい」。一方、エサは水族館でもほとんど与えることができないという意外な事実が判明した。
クリオネ瓶詰めは一般家庭で飼育できるの? 専門家の見解は | ハフポスト

可愛いからと名前を付けて分類し大勢に存在を知らしめると、それを手に入れようとしたりする人たちが出てくる、生物種にとっては悪夢なわけで。
クリオネはまだ数が多いからマシだけど、斯様にして、絶滅していく生物は少なくない。*5
関心を持たない、ということは、相手にとって幸いなことかも知れない。

最後に出てくるのは、たぶん、ホッキョクグマでなくて、体形からして白いヒグマ。国後など千島列島に個体群がいるらしい。(→ホッキョクグマ - Wikipedia
あるいはホッキョクグマとの交雑種かも知れない。
ホッキョクグマ、こんなとこまでは来ないだろうなあ……

*1:tan(10°)×25≒4.41

*2:ヴァシリは尾形探して脱走したようだけど、尾形はそもそも谷垣探して脱走したんだっけ。谷垣仕留めたらしれっと鶴見のもと戻るつもりだったし。

*3:
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*4:日本でも、江戸時代までは、通常は通称や肩書を名乗って、真の名前は「諱(いみな)」といって、使っていいのはごく親しい者や目上の者だけ。呼ぶのを忌むから「忌み名」。主君に対して「信長様」などと呼ぼうものなら切腹かお手討ちにされる。例えば、「遠山の金さん」こと遠山金四郎景元。「遠山」が家名、「金四郎」が通称・幼名、「景元(かげもと)」が諱。官職に就いたら、金四郎の代わりに官位の「左衛門少尉(さえもんのじょう)」を名乗る。「景元」と呼ぶのは主君や親などごく親しい人だけ。金さんの父親・遠山景晋は、当時の江戸幕府きっての外交通だったようで、アイヌの歴史について調べてるとよく名前を見掛ける。1804年のレザノフ事件に関わったり、蝦夷地の見聞したり。→遠山景元 - Wikipedia遠山景晋 - Wikipedia

*5:希少な植物の盗掘も多いし、「稀少だから」という理由で薬効を期待される動物も多い。一方で、生息環境の破壊で、知られないうちに消えてく種類もいる。