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日々是々

金神223「二階堂 元気になる」感想 ゴールデンカムイ

尾形の右眼、包帯だけなのが気になるので、早いとこ義眼でも入れて欲しいものだけど。

扉の3人、まるで学校じゃないですか。土方一味はまるで修学旅行だし。

月島、尿瓶持ってる……鯉登の下の世話も月島かあ。
大はオムツなんだろか。

二階堂、元気になりすぎ!!!
メタンフェタミンとかwww モヒよりもっとヤバイもの出て来ちゃった!
ヒロポンとかシャブとかアイスとかスピードとか……
本作のリアルタイムの1907・8年の時点で、メタンフェタミン覚醒剤の効果が知られていたかは、謎。(→メタンフェタミン - Wikipedia覚醒剤 - Wikipedia

鶴見隊、特に有坂さん周辺は、お笑い要素高いのにネタがブラックでww
軍隊組織の黒い部分象徴してるみたいだ。

家永、二階堂には興味ないのか。
永倉と同じくらいの歳ってされてるから、70近いはず。数えで古稀なんだよな……
彼もまた、老いを恐れる一人。

土方一味、尾形がなにかと中心になってて、出番多くて嬉しゅうございます。
尾形「鶴見中尉」「あの男」「鶴見たちを」
呼び方が面白い。

鴨にすら当てられなくなってる。悔しいだろうなあ。
オオハクチョウ素手で仕留めた模様。どうにも猫が飛びかかる絵しか想像出来ない。
門倉「何でもかんでも獲ってくるなよ」
おみやげ持って帰るのは猫の常だし……
自信満々に見せに来るよね(猫)

土方一味では、尾形と有古とはここで初対面なんだ。
二人の身長差、頭一つ分以上違うのか……
谷垣もだけど、有古も、尾形見ると冷汗垂らして怯える。よっぽど兵営で虐められたんだろうな。
有古が恐れてるのを知ってるから、尾形、わざわざ胸に触れてるんだよね。相手の守備範囲を侵すことでストレスを与える。鶴見がよく相手を脅迫するときに触れるのと同じだ。
尾形、上等兵なるくらいだから、絶対に、虐められる側ではない。虐められっ子は軍隊では出世しない。部下を従えるにはカリスマか恐怖だけど、尾形にカリスマ性はないから、暴力でねじ伏せるタイプ。小柄だし童顔だし体術得意でもないし、で、舐めてかかると、徹底的に痛めつけられる。相手を殴ることに心の痛みを感じないから、手加減しない。
きっと、谷垣や有古は、私的制裁を止めに入ってとばっちりで殴られるタイプ。

尾形と有古の緊張に満ちた会話も気になる。
尾形「お前が鶴見たちを裏切るとは…分からんもんだな」
有古「私もあなたが裏切るとは思いませんでした」

単に、ここで出会ったことを意外に思ってるのか、それとももっと、お互い、鶴見に従ってた(作中ではまだ明かされてない)理由を知ってるからなのか。
どうせ尾形も、有古が二重スパイだと察するはず。鶴見のやり口を知ってるから。

にしても、有古の胸に触れる尾形、なんだか色っぽいな……

白鳥の逸話は面白い。
白髪に戦々恐々とする若者たち……って、門倉や牛山や都丹までしらっと若者グループなん。
うーん。
各人の年齢、
夏太郎:21・2
有古:22・3
尾形:26・7
キラウシ:30~40代
牛山:50前後
門倉:50代
都丹:?
永倉:68
土方:72
……のはず。
キラウシ境にして、牛山や門倉は、尾形以下の若者たちの親の世代ではあるんだが……
土方・永倉が、まるで修学旅行の引率の先生で、他の皆は生徒のようだ。

家永が鯉登を喰って若返ろうとする。
一方で、白鳥を食うと白髪になると怯える土方一味のカミセン。
同物同治って考えからすると、白鳥食べて白髪になるってのも理屈が通ってるな……じゃあコクチョウを喰うと黒髪になるんだろうか?*1
喰うことは命を繋ぐこと。獲物の生命、精霊を我身に取り込むことでもある。
なにか喰うことで、新陳代謝をして、ちょっとずつ変わってく。それを成長といい老化という。*2

尾形は迷信なんか気にしない。
刹那的、合理主義って意味で、土方と通じるものがある。
土方は、大義に殉じる覚悟があるけど、尾形は大義なんか信じない。

尾形がこのグループにいるのは、一人で鶴見から逃げ続けるのが面倒だから。茨戸でも樺太でも、ソロで充分にサバイバル出来そうだけど、なんだかんだで集団に居続けようとする。
とはいえ、おそらく彼は仲間を利用するための道具としか見てないようにも思う。他者への仁愛や組織への忠誠心など持たないので、いつ裏切るかわからない。

彼を動かすのは、まずは、戦士や狩人としてのプライドではなかろか?
鴨にすら当てられなくても、仲間たちが獲物であるオオハクチョウの鍋を食べてくれたことで、彼のプライドは満たされる。彼が求めてるのは祝福≒承認だろうか、という想定にも合致する。
グループが小さいほど、自分の存在感が増す。
鶴見隊は、鶴見一人の価値観しかないから、彼の大義や権威を信じてない尾形には、鶴見からの祝福や承認は価値を持たない。

尾形「死神から逃げ続けるのは簡単じゃねえ」 この顔も初めて見せる表情だっ
その「簡単じゃねえ」ことを今までしてきた自分を暗に誇ってる。
そのプライドに満ちた顔。

狂言の「附子」。狂言では一番有名な話だろうけど、念為。
どうせ和尚さんが嘘吐いてるだろうと読んだ太郎冠者と次郎冠者、二人して和尚が留守の間に、砂糖を全て食べちゃう。
で、和尚が帰って来たら、和尚が大事にしてる壺の割れたのを見せて、「大事な壺を割ってしまい、死んでお詫びをしようと、附子を食べました」と言い訳する。
ケチな嘘のせいで、高価な砂糖と、さらに高価な壺を共に失って、和尚さん泣くに泣けない、って話。

ちなみに、トリカブトにあたって悶え苦しむ顔に喩えて、醜貌を「ブス」という。

私が小さい頃。
保育園で、おやつの時間にパイナップルが出たのですね。
先生がパイナップルを切って、子どもたちに実を、芯の部分を先生たちが食べたのだけど。
私にはどうにも、芯の方が美味しそうに見えて、ワガママを言って芯をもらった。
未だに、パイナップルの芯は好き。パイン缶とか切り売りのだと芯がないので残念だ。
附子でちょっと思い出した。

新たな脱獄囚、21人目の人皮も気になるが。
え、来週、尾形のカラー扉なんですかっ!?
次号予告ページ、なにそのハッシュタグ……

*1:コクチョウ - Wikipedia

*2:最近、パプアニューギニアの山岳民族についての本を読んで、食べることと信仰について考えさせられた……彼らには彼らの理屈があるのだ。→

震える山―クールー、食人、狂牛病

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人喰い (亜紀書房翻訳ノンフィクションシリーズIII-8)

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