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日々是々

金神303「暴走列車」感想 ゴールデンカムイ

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最近、尾形の出番が増えたので取敢えず嬉しい。

もしかすると、アニメや、全話無料あたりから読み始めた人、或いは、いちばん最初から本誌で読んでる人には、尾形がメインキャラの意識はないのかなあ、と、ふと。Twitterや二次を見てても最近特にそう感じる。私は3巻出た直後に『ゴールデンカムイに』出会って、75話から本誌連載で読み出したので、ちょうど、尾形がメインキャラとして行動した時期なので、杉元・アシリパさん・白石+尾形の4人が物語の中核にいるイメージなんだよね。
主人公の杉元に対して、衝動的なイドの白石、合理的なエゴイズムを象徴する尾形、スーパーエゴのアシリパさん、って、キレイに役割分担してるし。
なんだかんだいって、杉元のエゴは尾形とシンクロしてる。*1

にしても。

尾形「さあ…何があっても止まらんぞ」
機関車の自動給炭機ってまだないよね? 
2ページ目、尾形は石炭車の上に立ってるけど、直前まで火夫が釜に石炭くべてたんじゃないのかなあ。
燃料供給なくなって、いつまで、ボイラー燃やして汽車が走り続けるのだろ。すぐには止まらないだろうけど、釜の中の石炭燃やし尽くしたら、ボイラーの熱も下がるし、蒸気の供給もなくなるので、動力がなくなる、汽車も止まる。

え、5両編制すべて鶴見の部下たちなの? 何人乗ってるんだ……
100人じゃきかなくないか? 鶴見、いつどうやって兵士たちを補充してるんだか。

引続き、牛山無双。
月島は中ボスクラスかしら。
7ページ目、月島、金的狙ったのかと思ったけど違った。
銃剣の使い方、さすがって思う。軍用小銃、銃剣を付けることで手槍にもなるし、投げることもできなくはない、と。*2

牛山「どうだ 強いだろ?」
さらっとこういうこと言えちゃう牛山先生さすが。

鯉登と土方の対決。
狭いところだと土方が有利なのかなー

杉元の顔の散弾銃の傷が痛々しい……これ、頬骨も抉ってるよね……手当してないから感染症の怖れもあるしなー💧

尾形「鶴見中尉殿」
鶴見「尾形百之助上等兵…」

尾形と鶴見の再会。
劇中だと1年以上ぶりになるのか。
互いに肩書付けて呼び交わしてるんだよなあ。
この二人の関係性もずっと謎。
尾形、網走でも札幌でも、鶴見を撃つチャンスはあったんだよね。
「権利書」が重要なことは、尾形は最初から知ってた。鶴見すら知らなかったのに。
中央の目的が権利書で、黄金の在処については鶴見はまだ知らないんだから、もう、中央とその意向を汲んだはずの尾形には、鶴見を生かしておく必要はない。
なのに、不意を突けたのに今回も尾形は鶴見を殺してない。
ホントに尾形は中央のスパイなのか、どうか? それすらアヤシイ。

もしかすると、尾形こそ、鶴見の一番深い陰謀仲間じゃないかって気もしてるけど。
どこまで付き合う気があるのかはともかく。
鶴見は今まで何度か尾形を殺したがってた、少なくとも尾形を殺そうとする人たちを止めたりはしない。
尾形と鶴見の出会いについてもまだ語られてないしね。
尾形と鶴見の関係性が、単なる上官と裏切り者というだけでもないだろうことは仄めかされてるし。
月島、鯉登、宇佐美の物語は語られた。 これから鶴見と尾形の過去話が語られたりすると、尾形贔屓としては嬉しいけど、ここでメインストーリーぶったぎられても、尾形贔屓しか喜ばないじゃろて……

*1:勇作さんとの一件にしても。綺麗事で自らを殺す勇作さんに対してエゴこそが生きた人間だって、堕落論

*2:銃床の部分で鈍器にもなるってマルチツールっぷり。